全国初の全員合格!?高校生が授業でドローン操縦士の資格取得!

茨城県立大子清流高校の生徒6人がドローン操縦士の最終試験に挑み、全員が見事合格しました。
高校の授業としてドローンの資格取得を行うのは全国初です。
ドローン操縦士となった生徒たちがドローンを活用して林業の分野で活躍することが期待されています。

学生時代に好きだった授業は何でしたか?
英語の授業が楽しかったから英語に興味を持ち、今では貿易会社に勤めている等、学校の授業をきっかけに仕事を決めた方も多いのではないでしょうか。

茨城県立大子清流高校では、授業の一環として、今後林業でドローンが活躍することを見越したドローンの教育を行っています。
そして同高校生徒6名が先日ドローン操縦士の最終試験に挑み、見事全員が合格しました。

生徒たちは農林科学科森林科学コースに通う、将来の林業を担う卵たち。
試験に向けて練習を重ねて、緊張しながらも合格したとのことです。

今回は、これからの林業とドローンの密な関係、そして林業だけでなくあらゆる産業分野で活躍が期待されているドローン操縦士とその資格取得についてお伝えします。

ドローン操縦士を輩出!茨城県立大子清流高校

茨城県立大子清流高校には、総合学科と農林科学科があり、今回ドローン操縦士の試験に挑んだのは、農林科学科の中でも森林科学コースに所属する生徒たちです。

林業に関わるコースがある高校は全国でも70校ほどしかなく、茨城県では大子清流高校一つしかありません。

森林・林業に関する科目・コース設置校一覧表(高等学校)

大子清流高校は、「森林環境の保全や森林資源の育成と有効利用に関わる技術と知識を学ぶとともに、実学型教育を通じて、地域づくりの担い手やリーダーになりうる人材の育成を目指しています」

大子清流高校H Pより

そのため、普通の高校では学ぶことができない林業についての知識や技術を学ぶことができます。
例えば、原木伐採や間伐の実習といった実用的な授業に加えて、林業で必要となるチェーンソーやフォークリフトの資格取得もできます。

まさに、これからの日本の林業を支えるプロフェッショナルを育成する実践型コースですね。

ドローンと林業

見たことがあるかも「山奥のピンクリボン」

普段オフィスや家で過ごしていると、自分と林業は関わりがないと思っている方も多いかもしれません。

でも旅行などで山道に入った時、森の中の木にピンクや黄色のリボンがついているのを見かけたことはありませんか?
実は、あのリボンで山林の管理境界を表していたり、登山時の目印や危険を知らせる意味を示していたりするそうです。

人手の加わっていないように思える山林であっても実はきちんと管理者がいますし、そのお陰で楽しく快適に過ごすことができるのです。
林業って意外に身近な産業ですね!

3K職場をドローンが改善

林業は、まさに文字通りですが山林に入っての作業が多いです。
特に森林資源管理のための測量は、3K(きつい、汚い、危険)と現場で言われる程に大変な仕事です。

そんな林業で今まさにドローンが大活躍しています。
ドローンを使えば、人が山林に入らなくても森林の測量、苗木の搬送といった作業をすることができるため作業員の安全確保・そして業務の効率化がかないます。

参照:ドローンを活用した精密な森林資源管理技術

ドローン操縦士の資格とは?

大子清流高校の生徒たちが取得したドローン操縦士の資格について、そして資格を取ると何ができるの?どんなメリットがあるの?といった疑問にお答えします。

安全に飛行できることを証明できる資格

ドローンを飛行させるにあたって「免許」や「資格」は必要ありません。
ただしドローンを飛ばす上で、航空法や電波法といった法律によって飛行は制限されており、その知識は必ず必要です。
また、飛行させる場所によっては航空局への飛行許可申請が必要です。

つまり、ドローンを飛ばすだけなら資格は要りませんが、実際にプロとして仕事でドローンを操縦するには、技術と知識が必要不可欠です。
そのため、自分の技量を示すことができるドローン操縦士の資格が役に立つのです。

もちろん、実際の業務についた時に、身につけた操縦スキルが活かされることは言うまでもありません。

最終試験に挑む大子清流高の生徒

大子清流高校ではドローン講習団体「​​ドローン・テクニカル・カレッジ」の操縦講習を受け、国土交通省認定の資格取得に向けて訓練を重ねてきたとのこと。
高校の授業としてドローンの資格取得を行うのは全国初だそうです。

ドローンの操縦士はドローンスクールに通うことで取得できます。
詳しくは過去に紹介した記事まで。

ドローンスクールを独自比較!おすすめのスクールを選ぶポイント

参考:ドローン資格、授業で 茨城・大子清流高 全国初 林業活用、全員が合格

将来林業に携わりたいという藤井直樹さん(18)は試験を終え、「ずっと練習を重ねてきたので、慎重に操縦できた。合格できて良かった」とコメントしています。

写真から緊張が伝わってきますね!
無事に全員が合格したことを本当に嬉しく思います。

最後に

今回は、茨城県立大子清流高校の生徒がドローン操縦士の試験に合格したニュースをお伝えしました。

最終試験の写真の緊張した面持ちから、操縦士になるため真剣に取り組んでいる様子が伺えて、これからドローン操縦士として日本の林業をリードしていく姿が目に浮かびます!

これからドローン操縦士を目指そうと思っている方は、ぜひリンクにある関連記事を読んで頂けたらと思います。

これからもドローンジョプラスではドローンに関係する記事をお伝えしていきます!
ドローン業界のことならドローンジョプラスへ!

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