〇〇両用って聞くと
とっても便利なものを想像しませんか?
水陸両用、陸空両用は、
車で実際に開発例があり、
SFの枠を出て現実味を帯びてきました。
まるでスパイ映画のようです。
ただ、「水空」ってあまり聞きませんよね。
しかしながら、KDDI社らは
ドローンだからこそ為せる技、
水空、両方をいいとこ取りした
「水空合体ドローン」を開発しました!
KDDI社とKDDI総合研究所、プロドローン社の3社は、
「水空合体ドローン」を開発しました。
ポイントは、合体というところ。
ドローンがそのまま水中に行くのではなく、
ドローン本体は着水し、
本体から出た有線子機が自由に水中を探索します。
上部写真を見ると、オレンジ色の本体に
黄色い子機が収納されているのが見えます。
プロペラの下部が浮き輪のような役割を果たすことで、
安定して着水することができます。
このような「水空合体ドローン」はなんと世界初!
現在商品化に向けて開発を進めているそうです。
出典:https://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2021/06/10/5181.html
水空合体ドローンの機能はわかりましたが、
一体どこでこのドローンは活躍するのでしょうか。
活躍する場所として検討されているのは、湖沼や海中、ダムなど、
水中点検を必要とする場所です。
ここで、大事なのは、
本体が現地まで飛んでいけるという点です。
従来の水中ドローンを使った点検であれば、
広い水源であればあるほど、
観察したい対象の近くまで船などを使って近づき、
水中ドローンを投下して観察を行います。
それに比べ、この水空合体ドローンは観察地点まで空を飛んで移動し、
現地で自ら水中ドローンを投下してデータ測定を行うというような、
まさに水空の利点を兼ね備えたドローンです。
来年度の実用化をみて開発が進んでおり、
産業利用される日も近いです。
水空で活躍する点もさることながら、
合体型ドローンというのも面白い点です。
とくに、
本体から子機が出てくる発想が面白いですね。
今回の発明のように
大型のドローンに沢山の子機を詰んで、
子機が探索して帰ってくる図を想像して夢が広がりました。
まだまだいろんな用途や開発が進むドローンの
最先端技術、目が離せません。