灼熱の砂丘をドローンで監視!すべての人に安全な砂丘観光を!

真夏の鳥取砂丘の上空を見上げると、ドローンが飛んでいるのを見つけることが出来るかもしれません。
鳥取砂丘ではドローンを使った監視体制が導入されているのでご紹介いたします。

 

鳥取砂丘とは?


鳥取砂丘といえば、国立公園に指定されており、日本で最も有名な砂丘ではないでしょうか。
鳥取県鳥取市にあり、日本三大砂丘の一つに数えられています。(後の2つは鹿児島県にある吹上浜と、静岡県にある中田島砂丘)
その面積はおよそ500ha!
東京ドームに換算するとなんと106個分の広さ!
この広大な面積が一面、砂の世界ってすごいですね!!
鳥取県の観光地としても有名で、らくだ乗り体験や砂丘でできるアクティビティ(サンドボード、砂丘ヨガ、パラグライダーなど)を楽しむことができる人気スポットです。

 

夏季は熱中症者続出


夏場の猛暑日には、鳥取砂丘の地表は60℃以上にもなり、まさに灼熱の世界です。
このため毎年8月には、熱中症とみられる体調不良者が続出するとのこと。
熱中症は重症化すると意識障害や、手足の運動障害につながる危険もあるため、事故を未然に防ぐために鳥取砂丘レンジャーが巡視を行っています。

過去には死亡事故も

しかしながら、2020年8月17日、鳥取砂丘西側の通称「長者ヶ庭」と呼ばれるエリアで男性が倒れているのが発見され、死亡が確認されるという事故が発生してしまいました。
死因は熱中症。
該当エリアは観光客が少なく、さらには新型コロナウイルス感染拡大の影響でいつも以上に人がいなかったとのことで、発見が遅れたのかもしれません。

 

ドローンを使った監視を導入

事件を受けて、鳥取砂丘レンジャーによる巡視を強化したり、熱中症注意喚起の看板の設置やチラシを配ったりして対策を行いました。
しかし広大なエリアを監視するのは大変だったそう。
そこでドローンを活用した効率的な監視を導入しました。
鳥取砂丘レンジャーの竹ノ内司修さんは、
「これまではレンジャー7人が交代制で砂丘入り口近くの詰め所で定点カメラを使って常時監視したり、砂丘を歩いたりして巡視してきたが、起伏の向こう側にある西側エリアは監視できなかった」
と指摘。
そのうえで
「死亡事案があったあとは西側エリアも巡視するようにしたが、ドローン導入により負担が軽減し、効率的に監視できる」
と歓迎しています。

ドローンを飛ばすのは熱中症警報の発令日で、暑さがピークに近づく午前11時と、西日が差し始める午後3時の1日2回、約20分ずつ上空から監視します。
鳥取砂丘レンジャーが2人一組で、操縦と撮影映像のチェックを行い、実施は9月末までを予定しているとのことです。

 

まとめ

ドローンを使うことで、観光客の安全性が上がりさらにはレンジャーの方々の負荷も減るといった、ドローンのメリットが最大限生かされた事例でした。
他にも、海水浴やプールの監視、スキー場、ゴルフ場など様々なフィールドでドローンが活用できる可能性を感じました。
アクティビティを楽しむ際にはドローンが見守ってくれるのが当たり前の世界がもうすぐ来るのかと思うとワクワクしますね!!

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