
ドローンジョプラスを運営している株式会社Kanatta代表取締役社長の井口恵です。
2026年7月29日・30日の2日間、静岡県富士宮市にある星陵中学校・高等学校
(https://starhill.ed.jp/hs/)てドローンジョプラスによる「ドローンを活用したPV制作」の授業を実施しました!
今回参加してくれたのは、EPT(アントレプレナーチーム)に所属する中学1年生から高校2年生までの40名。ドローンを「飛ばして楽しむ」だけではなく、ドローンについて学び、実際に操縦し、自分たちで企画したPVを撮影・編集して発表するところまでを、2日間で体験してもらいました。
本レポートでは、当日の授業の様子と、現場に立った私自身が感じたことをお伝えします。
授業は5名ずつ8グループに分かれて実施。2日間で50分×12コマを使い、次の流れでそれぞれのグループで一本のPVを完成させました。
単発の操縦体験ではなく、「知る→考える→操縦する→企画する→撮る→編集する→発表する」までを一連の体験として設計したことが、今回の授業の大きな特徴です。
1日目はドローンに関する座学からスタート。ドローンの歴史や基本的な仕組みに加え、航空法をはじめとするルールや、安全に飛行させるために必要な知識を紹介しました。

あわせて、空撮だけでなく農業、建築物の点検、重量物の運搬、災害救助など、すでにさまざまな分野でドローンが活用されていることもお伝えし、「ドローンでどんな社会課題を解決できるだろう?」という問いをグループで考えてもらいました。
ドローンというと「空からきれいな映像を撮るもの」というイメージを持つ方も少なくありません。しかし実際には、私たちの暮らしや社会課題の解決にも活用が広がっています。
この時間では、ドローンの楽しさだけでなく、その先にある可能性を知ってもらうことを大切にしました。
座学のあとは、実際の操縦です。まずは教室内でトイドローンを使い、離陸・着陸や機体の移動などの基本操作を練習。ミニゲームも交えながら進めると、最初は慎重に操作していた生徒たちも、少しずつ慣れて教室内は大盛り上がりになりました!

今回は全員がトイドローンの操縦を体験したうえで、PV撮影では空撮用の機体にも挑戦しました。授業後の振り返りでは、「最初にトイドローンを自由に飛ばしたことで、その後の機体を安定して操縦できた」「ミニゲームを通じてドローンの楽しさを実感できた」といった声が、生徒たちから聞かれました。
もちろん、ドローンは楽しいだけではありません。「離陸前に周囲の安全を確認する」「飛ばすときには周囲に声をかける」「何よりも人の安全を優先する」。操縦の際に守るべきポイントも、しっかりと伝えました。
操縦体験のあとは、いよいよPV制作です。ここで大切にしたのは、いきなり撮影を始めないこと。
まず「誰に見てもらいたいのか」「何を伝えたいのか」をグループごとに考えてもらいました。きれいな映像を撮るだけでは、伝えたいことが伝わるとは限りません。そこで、ターゲットとなる視聴者を決め、6W1Hを意識して動画の目的を明確にする方法や、起承転結を意識してストーリーを組み立てる方法を学びました。
通常のカメラ撮影については、「カメラを固定して撮る」「『寄り』と『引き』を組み合わせる」「カメラ自体を動かす」といった基本的な方法も紹介。ここからは、生徒たち自身がクリエイターです。「普通のカメラだから撮れる映像と、ドローンだから撮れる映像をどう組み合わせるか?」それが、この授業の面白さでした。
構成が決まったら、グループごとに校内で撮影を行いました。スマートフォンなどを使った通常の撮影に加えて、ドローンによる空撮にも挑戦。自分たちでできる操縦・撮影は生徒自身が行い、より高度な操縦が必要なシーンでは、生徒たちから「こんな映像を撮りたい」と指示をもらい、ドローンジョプラスの講師が操縦・撮影する形で進めました。
「ここから撮ったら面白そう!」「ドローンをこう動かしたい!」
撮影が始まると、次々とアイデアが生まれていきます。

特に印象的だったのは、生徒たちがとても前向きに制作に取り組んでいたことです。事前に「誰に伝えたいのか」「何を伝えたいのか」を考え、AIでつくったイメージ動画まで準備していたグループもあり、撮影はスムーズに進みました。
そして、今回の撮影で何より大きな存在だったのが、学校の目の前にそびえる富士山です。星陵中学校・高等学校は、まさに絶景のロケーション。ドローンを空に上げれば、校内の様子とともに雄大な富士山をひとつの画角に収めることができます。ドローンで撮り甲斐のある光景が、すぐ目の前に広がっていました。

普段見慣れている学校も、ドローンの新しい視点から見ると、まったく違った景色に見えます。「空から見ると、こんなふうに見えるんだ!」そんな発見も、ドローンを使った映像制作ならではの体験です。
撮影したら終わりではありません。2日目の後半は、グループごとに撮影した映像を編集し、一本のPVとして完成させました。
そして最後は、各グループが制作した作品をみんなの前で発表。同じ学校をテーマにしていても、ターゲットや伝えたいメッセージ、構成、撮影方法が違えば、完成する映像も変わります。

他のグループの作品を見ることで、「こんな撮り方もあったんだ」「ドローンをこんなふうに使うこともできるんだ」と、新たな発見につながる時間になりました。
そんな中でも特に印象的だったのが、富士山の空撮映像への反応です。学校の目の前にそびえる富士山は、生徒たちにとって毎日眺めている見慣れた景色。それでも、ドローンジョプラスが撮影した空撮映像がスクリーンに映ると、「毎日見ているのに、こんなふうに見えるんだ!」と、みんなが驚き、感動している様子でした。見慣れたはずの景色にも、空からの視点には新たな発見がある。そんなことを実感する発表の時間になりました。
二日目のダイジェストはこちら!⇛instagram URL
今回体験してもらったのは、単なるドローン操縦ではありません。ドローンについて学び、社会での活用方法を考え、安全に操縦し、「誰に何を伝えるか」を考えて映像を企画する。そして、仲間と役割を分担しながら撮影・編集を行い、一つの作品として完成させる。
そこには、テクノロジー、クリエイティブ、企画力、チームワーク、プレゼンテーションなど、さまざまな学びがあります。ドローンは、子どもたちが新しいテクノロジーに触れる「入口」であると同時に、自分たちで考え、試し、形にする探究学習のツールにもなり得る。改めて、そう実感しました。
今回の授業には、ドローンジョプラスのメンバーが講師・スタッフとして参加しました。ドローンジョプラスは、株式会社Kanattaが運営する日本最大級の女性ドローンパイロットコミュニティです。

普段から空撮をはじめとするドローン関連の活動に携わる女性メンバーが、操縦方法や撮影方法を生徒たちに直接伝えました。授業で大切にしているのは、知識を伝えることだけではありません。実際にドローンを使って活動している人と出会い、「ドローンに関わる仕事や活動がある」ということを知ってもらうこと。これも、ドローンジョプラスだからこそ提供できる体験のひとつだと考えています。
ドローンジョプラスではこれまで、累計10,000人以上にドローン操縦体験を提供してきました。これまで培ってきた操縦体験のノウハウと、実際に現場で活動する女性メンバーの経験を生かし、対象となる学年や授業の目的に応じてカリキュラムを組み立てています。
2日間の授業を通して、生徒たちが楽しそうにドローンを操縦し、仲間と話し合いながら映像を作っていく姿が、とても印象的でした。
最初は「ドローンを飛ばしてみたい」という興味から始まったとしても、その先には映像制作、プログラミング、農業、物流、点検、災害支援など、さまざまな世界が広がっています。今回の体験が、「こんな技術があるんだ」「こんな仕事もあるんだ」「自分だったら、ドローンを使って何ができるだろう?」と考えるきっかけになれば嬉しく思います。
星陵中学校・高等学校のみなさま、貴重な機会をありがとうございました!

ドローンジョプラスでは、小学生から大学生まで、対象となる年代や授業の目的に合わせたドローン体験・探究学習プログラムを実施しています。操縦体験だけでなく、今回のような「ドローン×映像制作」など、複数コマを活用したプログラムにも対応しています。
ドローンに興味をお持ちの女性の方も、実際に飛ばす楽しさを、ぜひ一度体験してみませんか?学校での探究学習、STEAM教育、キャリア教育などでドローンを活用した授業をご検討の教育関係者の方も、どうぞお気軽にご相談ください。
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