1月22日(土)に佐賀県多久(たく)市で行われたドローンビジネスマッチングツアーに参加してきました!
このツアーでは、最先端LTEドローンの配送実証実験や、株式会社トルビズオンの増本社長の講演、佐賀県多久市役所 商工観光課による多久市の紹介など、魅力溢れるプログラムが盛り沢山でした。
ツアーの内容に加え、現地の様子や参加した感想なども交えて紹介いたします。
本ツアーは、佐賀県多久市、株式会社トルビズオン、そして株式会社イノベーションパートナーズが共催しました。
株式会社トルビズオン代表取締役の増本社長とは、以前取材をさせていただいたこともあります。
今回私たちが参加するきっかけになったのも、増本社長からお声かけ頂いたことから始まりました。
また、増本社長は「ガイアの夜明け」にも出演したことがあり、そのときの取材場所が佐賀県多久市でした。
~ドローンが作り出す未来へのステップアップ~
「空の道作り」が進む佐賀県多久市では、最先端LTEドローンを活用した物流実験を実施。官民連携が盛んな風土と、事業開発の拠点としての可能性を体験しませんか?”
引用:佐賀県商工会連合会(https://r.goope.jp/srp-41/info/4329612)より
このようなテーマのもとに開催された本ツアーには、全国から約30名の個人・団体・企業が集結し、ドローンジョプラスメンバーの【りえんちゅさん】も一緒に参加してきました。
まずは天山多久温泉TAQUAにて、多久市の概要と企業誘致説明、増本社長からの講演会がありました。
TAQUAとは『食』『癒し』『遊び』をテーマとしたスパ&リゾートホテルで、施設の設備が充実しているだけでなく、デザインにも凝っています。
ツアーの開催に伴い、初めに多久市市長からご挨拶いただきました。
その後、パネルディスカッションで多久市の概要・観光事業・企業誘致などをまとめた資料をもとに、各担当者様よりご案内がありました。
ここで驚くことがあり、なんと多久市の住民は「論語」を最低1つは言えるそうです!
『秘密のケンミンSHOW 極』にも取り上げられました。
「論語」とは、孔子と弟子の問答を集録した書物で、”子曰く、、、”から始まるあの言葉です。(授業で習いましたね)
子どもから大人まで全員言えるのだからビックリです。
また、更に驚くべき点は「論語」だけでなく、多久市の至る所に「ウォールアート」があることです。
2015年12月にウォールアートプロジェクトがスタートし、様々な分野のアーティストが多久市を”デザイン”しました。
最後に企業誘致の話があり、サテライトオフィスや企業立地の詳細な話がありました。
TAQUAも実はサテライトオフィスの1つで、実際のオフィススペースを見学させていただきました。
続いて、増本社長によるドローンに関する講演会がありました。
本ツアーの配送実証実験で使うLTEドローンの説明に加え、ドローン業界についても説明いただきました。
特に、国土交通省が2022年12月を目途に進めているレベル4の飛行解禁に対するドローン業界が受ける影響についての解説は、非常に分かりやすく、とても勉強になりました。
また多久市で実施している「空の町づくり」や上空シェアリングサービス「sora:share」についてのお話もあり、増本社長の今後のビジョンも聞くことができました。
わずか30分ほどの時間だったのですが、非常に内容が濃く、ドローンジョプラスとしての今後の活動を考えるきっかけにもなりました。
講演会後は外に出て、最先端LTEドローンによる配送実証実験を行いました。
事前に用意していた配送元から全長2kmの配送先(TAQUA)へ、重量1kg程度の荷物を搭載したLTEドローンを飛ばします。
このLTEドローンとは「LTEに対応しているドローン」であり、通常のドローンの通信(2.4GHz帯によるWi-Fi接続)ではなく、LTEを活用してドローンとの通信を行います。
(LTEとは4Gのことです。)
つまり、長距離運行や山間部でも通信を行うことができるのです!
現在、docomoからLTE上空利用プランが発表されているため、個人から利用することができます。
TAQUAでの実証実験のあとは、SCOL TOWNと呼ばれる「ドローン配送対応型分譲地」に移動し、ドローンでお寿司を配送する実証実験を見学しました。
本来、ドローンは有人地帯での飛行は法律上NGです。
しかし、今回の実証実験では、住宅の上空をドローンが飛行する姿を見ることができました。
それは一体なぜでしょうか?
そもそもSCOL TOWNとは、佐賀県多久市北多久町大字多久原にある分譲地で、「ドローン配送対応型分譲地」という、なんと”上空をドローンが飛行する前提の土地”なのです。
ドローンの飛行レベル4(有人地帯における補助者なし目視外飛行)が徐々に進められている理由は、法律面の課題解決もありますが、何より(有人地帯の)住人の理解が得られないことも多いそうです。
極端な話、ドローンが落下してケガをしてしまうかもしれません。
詳しくは過去に書いたこちらの記事をご参照ください。
しかし、そういった危険性も理解したうえで、レベル4に向けたドローンによる物資の配送を現実とする町(多久市では”スマートな町”と表現)に合意を得た人が、契約を結んでいるのです。
実証実験では、住宅の上空をドローンが飛び、目的地のSCOL TOWN内の住宅に届けに来ました。
配送元は数km離れたお寿司屋さん。
盛り合わせのお寿司をドローンが運んできており、まさに「空版」のフードデリバリーサービスですね!
しかも無人なので、配送コストは大幅に削減できそうです。
更には、「TARCOOEATS(タークーイーツ)」と呼ばれるサービスを多久市商工会青年部は試験的にスタートしています。
このサービスはまだ試行段階ではあるものの、いずれはドローンでの配送も視野に入れているのではないでしょうか?
Facebookで検索すると、チラシにドローンが描かれているのが分かると思います。
これからの展開が非常に楽しみですね!
今回のツアーは非常に学びになる機会でした!
増本社長による講演や実証実験でドローンに関して学ぶことができただけでなく、ドローンを通して地域創生(地方創生)に繋げる取組みも知ることができました。
これからもドローンジョプラスが世の中に活躍するためにも、ドローンに関することを学び、発信していきます!
ドローンのことならドローンジョプラスへ!