海の幸とはよく言ったもので、マグロ、エビ、アワビ、ウニなどの海産物にはどれも違った美味しさがありますよね。
ただ、その美味しさから密漁されることもしばしば。
密漁を防ぐために、日々奮闘しているのが海上保安庁です。
広大な海上の監視は、簡単なものではありません。
海上保安庁の負担を少しでも減らすために、ドローンと人工知能(以下AI)とを組み合わせることで効率化する実証実験が宮城県で行われました。
その様子についてご紹介します。
突然ですが、好きな食べ物は何ですか?
カレーにステーキ色々あると思いますが、世代を超えて愛されている食べ物と言えばお寿司やお刺身ではないでしょうか?
マグロ、エビ、ウニ、イクラ、ホタテ…どれも違った美味しさがありますよね!
一昔前までは、火を通していない生魚を食べるのは日本だけと言われていました。
しかし日本食ブームの後押しがあり、今では海外にも生の水産物を食べる文化が受け入れられてきています。
また、近年のアジアやアフリカ地域の衛生状況改善に伴い、世界的な人口増加による食糧問題の危機に瀕しています。
このような背景から、年々水産物へのニーズが高まってきており、安価な回転寿司屋が日本から消える日も遠くないと言われています。
お寿司やお刺身といった日本食が色んな方に受け入れられていることは喜ばしいことですが、その需要の伸びを悪用した密漁も年々増えているそうです。
事実、1500件/年以上の密漁が摘発されています。
何故こんなにも密漁が横行しているかというと、水産物は市場に出回った時に正規品と密漁品の区別が困難だからだそうです。
また、密漁は現場を押さえる必要があり、被害範囲が広いと摘発が難しいといったことも理由だそうです。
それゆえ、密漁による被害の全容は把握出来ていないとのことですが、推定被害総額は数十億円に上るともいわれているそうです。
また、最近こそあまりニュースで見かけなくなりましたが、まだまだ無くならないのが不審船。
不審船の多くが警告されると逃走をするそうですが、広い海の上で不審船と思われる船を探して一隻一隻警告するのは骨が折れますよね。
それ以外にも、尖閣諸島周辺を中心に、日本の領海内で許可なく操業や徘徊、漂泊する船の存在も400件/年以上報告されています。
そして、領海のすぐ近くを操業や徘徊、漂泊する船を含めると4000件/年にもなるそうです。
数字を見るだけでも漁業関係者や海上保安庁職員の方々の苦労が伺えますね。
ドローンとAIを駆使することで、これからの生活が一層快適で豊かなものになるとご紹介してきました。
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ドローンを利用した密漁の監視は、AIで予測して、実際の様子をドローンで確認し、ドローンで得た情報の精査をAIで行うというものです。
AIとドローン両方の技術が揃っているからこそ、それぞれの良さが発揮され、より良い結果がもたらされるなと感じます。
ドローンとAIを活用した監視システムを導入することで、これまで人手に頼っていた監視作業の省人化と効率化を図る実証実験を宮城県漁業協同組合が行いました。
具体的には、まずAIで予め密漁のリスクが高い管轄内のエリアを予想し、ドローンを飛行させる時刻やルートを決めます。
そして飛行させるドローンには赤外線カメラを搭載しておき、取得した撮影画像をAIで判別します。
もし密漁が疑われる場合は、関係機関や組合などに通知が届く仕組みを想定しているそうです。
また、この仕組みは漁場の状況確認や定置網や養殖棚の管理など、監視以外でも活用が見込まれているそうで、これからが楽しみです。
普段日本で安心安全に暮らしている私達には想像もつかない程、数多くの不審船や密漁などのトラブルが海の上では起こっています。
その度にヘリコプターや飛行機、船舶を出動させると非常に大きなコストがかかってしますが、ドローンなら安価に海の監視をすることができますし、AIを組み合わせることで犯人の特定も簡単にできるようになるかもしれません。
ドローンの活躍する場には際限がないので、これからが一層楽しみですね。
これからもドローンの最新ニュースについてどんどんご紹介していきます。
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