補助金を活用して、ドローンも活躍するスマート農業の波に乗ろう!

スマート農業を推進するために様々なプロジェクトが走っています。
実際にスマート農業をするとき必要になるのが補助金。
補助金には多くの種類があることをご存知ですか?
「スマート農業を取り入れて行きたいけど、資金はどうやって調達する?」
「補助金はどうしたら受け取れるのか?」
「ドローンを使ったスマート農業の導入例を知りたい」
そんな方に補助金について紹介します。

 

スマート農業の発展に欠かせない補助金

スマート農業の現状

農林水産省は、2025年までに農業の担い⼿のほぼ全てが、データを活⽤した農業を実践できることを目標にしています。

現状が素晴らしいシステムを構築できていても、現場では使いづらいなどの
ズレが生じています。
現場と企業とのギャップを埋め、スマート農業の普及を加速させるために
「スマート農業実証プロジェクト」が走っています。

スマート農業実証プロジェクトは2019年から開始され、2021年5月時点で、全国179地区において実証が行われています。
その他にも様々なプロジェクトを走らせて、スマート農業の発展を促進しています。
詳しくはこちらの記事をご覧下さい。

 

今まで機械を導入していても、最終作業に人の手が必要だったり、機械操縦が難しく操縦者が限られるなどの課題がありました。
人工知能やIT技術を搭載した機械が導入されることで、人の手をかける時間が少なくなります。
農業の概念が変わりますね。

スマート農業を支える補助金

スマート農業には多大な初期費用がかかります。
何事も初期費用はかかるものですが、なるべくなら費用を安くしたいですよね。

国をあげてスマート農業の推進に力を入れているため、様々な補助金が展開されています。
農林水産省が提供している補助金もあれば、企業が提供している補助金もあります。
たくさんの種類の補助金があり、何が該当するのかは、地方自治体などに確認する必要があります。

 

補助金の種類

国からの補助金

スマート農業は農林水産省主導のもと、全国的に推進されています。
農林水産省による補助金の一つに「スマート農業総合推進対策事業費補助金」があります。

生産から調製・出荷までに利用される機械から得られるデータや、農作業の計画や、農作物の生育状況、気象予報などの環境情報等、多様なデータの連携・共有を行う取組みに補助金が交付されています。

ちなみに、補助金の情報収集に便利な検索サイトとして、農林水産省の「逆引き事典」、「補助金ポータル」があります。
スマート農業の補助金以外に、多分野の補助金制度を見つけることができます。
ぜひ、ご活用ください。

農林水産省 「逆引き事典」の検索サイトはこちら

「補助金ポータル」の検索サイトはこちら

地方自治体からの補助金

自治体によっては、スマート農業の補助金が支給されていることがあります。
自分が住んでいる自治体が制度を設けているか、どのような条件があるのか確認してみましょう。

私の地元である熊本もスマート農業推進のため、補助金の対象者を募集しています。
熊本は山と海に囲まれており、自然豊かで農業が盛んです。
トマトやナスは全国出荷ランキングの上位を占めています。
新鮮な熊本の農産物をずっと食べるために、スマート農業は必須と考えます。
スマート農業の浸透、整備により後継者問題や高齢化問題が解決されることを祈っています。
2021年6月現在で令和3年分の補助金の公募は終了していますが、興味のある方は補助金の最新情報を担当部署に問い合わせてみるといいかもしれません。

 

補助金を活用したスマート農業導入例

ドローンを使ったセンシング

宮崎県西都市では、ほうれん草、キャベツ、人参などの生産拡大に向けて、ドローンや自動収穫機による省力化、生産から出荷までのデータ集約・活用を目指しています。

ドローンを使って、広大な農地の管理・ 出荷収量予測のセンシングを行っています。
センシングはセンサーを利用して農作物を計測する技術のことです。
センシングについて触れた記事はこちらにもあります。

全国各地でドローンを使ったセンシング実証が多く行われています。

東日本大震災をスマート農業で復興しよう!

福島県南相馬市では、東日本大震災の被災地復興に向け、担い手不足に対応し、ロボットトラクターやドローンの導入により省力化を目指しています。

ロボットトラクターによる無人自動運転、ドローンによる農薬散布など
農業初心者であっても簡単に栽培技術習熟ができるように、スマート一貫体系の実現に向けて準備されています。

大震災から10年たった今も復興は続き、慢性的な人手不足をスマート農業で補える日が待ち遠しいですね。

ドローンも大活躍!運搬作業の効率化

和歌山県みなべ町、上富田町では、ドローンなどによる収穫物の運搬作業の軽減、ラジコン草刈機やドローンでの薬剤散布の負担軽減を実証しています。
作業時間についてウメ栽培で15%、ミカン栽培で23%の削減を目指しています。

運搬用ドローンは他の分野でも活躍をしています。
こちらの記事もご覧下さい。

 

最後に

補助金について調べると数多くの情報を見つけることができました。
スマート農業の導入を検討されている農家さんが、どの補助金を活用できるのか、まずは情報収集からはじめてみるといいかもしれません。

スマート農業に対する国家予算の総額は毎年上がっています。
それだけ期待されているスマート農業。
多くの農家さんが導入できたら、生産者の皆さんだけでなくわたしたち消費者にも大きなメリットをもたらしてくれます。

しかし、情報の更新頻度が高く、補助金の対象になっていても気づかない農家さんが多いのかもしれません。
私たちの発信が、そのきっかけの一つになれば幸いです。

 

Translate »