2020年最新版!ドローンの保険に加入して安全安心に楽しもう!

最近ではドローンを趣味で扱う人や、仕事で利用している人も増えてきています。
様々なシチュエーションでドローンが活用されるようになり、利用する人が増えてきたからこそ知って欲しいのが「ドローン保険」です!
今回は、ドローン保険の種類、万が一に備えておきたいドローン保険について紹介していきます。

 

皆さんはドローンに保険があったことを知っていましたか?
ドローン保険の種類や補償内容を知り、より安全安心にドローンを楽しむためにもドローン保険に加入することをオススメします。

 

ドローン保険は2種類

万一に備える「賠償責任保険」

賠償責任保険とは、ドローンの使用や所有に伴い、墜落などの事故により何かを破損してしまったり、誰かを怪我させてしまった場合などに、損害保証金を保証してくれる保険です。

車を運転する人にとっても同じことが言えます。自動車保険の場合は、事故で相手の車を壊してしまったり、怪我などを追わせてしまった場合に賠償金の支払いなどに保険金が下ります。ドローン保険でも同様に事故で人家や車などに被害を与えてしまった場合の保証をするものになります。

 

具体的には4つに分類されます。

1.対人保証
操作不能となり墜落したドローンが、人に接触してケガを負わせてしまった場合

2.対物賠償
ドローンが操縦不能となって墜落し、下にあった車に傷をつけてしまった場合

3.管理財物損壊賠償
突風に煽られたドローンが、撮影を依頼された建造物を壊してしまった場合

4.人格権侵害賠償
空撮した映像をインターネット上にアップしたところ、映像に映り込んでいた近所の人にプライバシー侵害で訴えられてしまった場合

 

加入する保険によって、一部適用外の場合はありますが、基本的な賠償責任保険であれば4つ全てが適応されます。
先々の事態に備えて、ドローンを飛行させる場合は損害賠償保険に加入しておくことが、国土交通省やJUIDAなどの民間団体から推奨されています。

 

ドローン自体を補償する「機体保険」

機体保険(動産総合保険)とは、ドローンの機体そのものにかける保険です。
墜落や事故などで損傷したドローンについて、修理費用などを担保してくれるものになります。
自動車保険に例えるならば、車両保険のようなものです。

 

適応の一例として、下記のような場合があります。

1.修理費用
・操作ミスや突風での墜落などが原因によるドローン破損時にかかった費用
2.機体の捜索・回収費用
・飛行中に機体が行方不明になった際の機体の捜索・回収にかかった費用
☆交通費や宿泊費なども含まれます
3.損害費用
・保管中の火災、落雷、水漏れや盗難によって生じた損害に対する費用

 

ドローンは、物理的に壊れるリスクの高い機材であり、多くは高価な製品です。
10万円以上のドローンであれば、機体保険に加入することが望ましいです。

特に産業用の機体であれば、機体だけでなくカメラも100万円を超える高価なものがあります。墜落時の損害を考えると保険に加入しておくのでオススメです。
その一方で、比較的低価格のトイドローンに関しては、金額的にも保険に加入するメリットがあまりなく、保険加入は一般的ではありません。

 

被保険者にも2種類ある

賠償責任保険と機体保険は、用途の違いによって「個人向け保険」と「法人・事業主向け保険」のどちらかを選びます。
個人保険=個人向けとは限らないので要注意です!

個人保険


個人が趣味目的でドローンを使用する場合に加入する保険です。
ただし、SNSに動画をアップする予定がある場合、賠償責任保険は個人向け保険ではなく、法人・事業主向けプランを選びましょう。

SNSにアップする行為は、ホビー使用範囲外(=業務行為)とみなされます!
ここでいう趣味目的とは操縦者本人あるいは、その家族程度の範囲内で楽しむものであり、かなり限定的条件になります。後々、空撮した映像をSNSでアップすると言った予定があれば仮にそれで収入を得ていなくとも業務行為となるので注意しましょう。

法人・事業主向け保険


法人・事業主向け保険は、法人や個人事業主が、事業目的(業務行為)でドローンを使用する場合に加入すべき保険です。
所有者以外の人がドローンを使った場合にも適用されるレンタルプランや、海外で使用した場合に適用される海外プランもあります。

ここからは、主なドローン保険について紹介していきます。

ドローン保険には賠償責任保険と機体保険があり、さらにそれぞれ個人向け保険と法人・事業主向けの保険があることはお伝えしました。
では、実際にどの保険を選べばいいのか、主要な保険商品と合わせて解説していきます。

 

2020年最新版・賠償責任保険編

DJI無償付帯賠償責任保険

公認ドローン保険
【限定利用プラン】
ドローンメーカーの大手であるDJI製の機体を購入した時に、初年度無料で利用できるプランです。
ただし、購入時に保険が自動付帯されないため、保険を有効にするためにも期間内に自身で登録手続きが必要になります。
加入可能期間に制限があるので、購入したらすぐに登録しましょう。

・対象者:個人 (法人・事業主は対象外)
・対象機:Spark、Mavic Pro、Phantom 4 Pro、Phantom 4 Adv、Phantom 4 、Phantom 3 Professional/Advanced、Phantom 3 Standard、INSPIRE 2 シリーズ、MATRICE 100、AGRAS MG1
・保険料:初年度無料
・保険金:1事故につき1億円まで(対人・対物合算)+交通死亡・後遺障害保険金100万円
・免責額:なし
・主な補償:損害賠償金(示談代行サービス付)、傷害死亡、後遺障害保険金など
・補償開始日:登録手続き日の翌日午後0時〜
※登録に不備があった場合は、電話などでの確認が完了した日
・補償事例:操作ミスにより機体が落下し、通行人を負傷させてしまった。着地操作を誤り、機体が駐車していた車に接触して破損させてしまったなど。

 

【標準プラン】
DJIの無償保険は、法人・事業主に関しても有効です。
こちらも購入後に自身で有効期間中に登録しましょう。
免責金額はあるが、無償で付与してもらえる内容としてとても充実しています。

(1年目のみ)
・対象者:法人・個人事業主
・対象機:Spark、Mavic Pro、Phantom 4 Pro、Phantom 4 Adv、Phantom 4 、Phantom 3 Professional/Advanced、Phantom 3 Standard、INSPIRE 2 シリーズ、MATRICE 100、AGRAS MG1
・保険料:初年度無料。
・保険金:1事故につき 対人1億円/対物5000万円
・免責額:5万円 ※1事故あたり
・主な補償:損害賠償金(示談代行サービス付)、損害防止費用、争訟費用など
・補償開始日:登録手続き日の翌日午前0時〜
※登録に不備があった場合は、電話などでの確認が完了した日
・補償事例:操作ミスにより機体が落下し、通行人を負傷させてしまった。着地操作を誤り、機体が駐車していた車に接触して破損させてしまったなど。

 

DJI賠償責任保険

DJI製ドローンを業務目的で使用する場合にかける賠償責任保険です。初年度は無料でできる保険があるので、その保険が切れた後に契約することを想定されて用意されたものです。
海外での利用も補償対象になるので、国外での飛行予定がある人にオススメです。

・対象者:法人・事業主
・対象機: INSPIREシリーズ、Phantomシリーズ、MATRICEシリーズ、Spark、Mavic、AGRAS MG1 他DJI製のフライトコントローラーを搭載した全ての機体
・保険料:プランにより異なる(1万2000円〜3万4440円)
・保険金:プランにより異なる
(基本補償1億円〜10億円)
○人格権侵害:1名につき100万円/1事故2付1000万円
○初期対応費用と訴訟対応費用:事故につき1000万円、免責金額なし、特約あり
・免責額:5万円 ※1事故あたり
・主な補償:基本補償(身体障害・財物損壊)、管理財物崩壊補償、人格権侵害補償、初期対応費用補償、訴訟対応費用補償。特約で、保険者の追加、海外危険補償特約など。
・補償開始日:加入者が指定する日の午前0時〜。ただし、お支払い手続き完了日の方が遅い場合は翌日の午前0時〜
・補償事例:被保険者が所有、使用もしくは管理している業務用ドローンの管理の不備、または被保険者もしくはその従業員がドローン使用中のミスにより発生した偶然な事故。(起因して他人の生命や身体を害したり、他人の財務を滅失、破損または汚損した場合)
被保険者が一時的に保険対象のドローンを海外に持ち出した場合に海外で発生した事故など。

 

RCK ラジコン保険

ラジコン補償制度
RCK 一般財団法人 日本ラジコン電波安全協会
RCK(一般財団法人日本ラジコン電波安全協会)が提供する、趣味目的でラジコンやドローンを使用する人向けの保険です。
同協会に「ラジコン操縦士」へ登録することで補償が受けられるようになります。2年更新のリーズナブルな保険です。

・対象者:個人 ※業務使用時の事故は補償対象外
・対象機:ラジコン模型、ドローン
・保険料:2年間4500円 ※ラジコン操縦士登録に含まれる
・保険金:1億円 ※詳細は要問い合わせ
・免責額:5万円 ※1事故あたり
・主な補償:日本国内でラジコン模型の操縦中に不注意によって他人を死傷させたり、他人の財物を壊した場合、被害者に支払わなければならない法律上の損害賠償や争訟のための費用など。示談交渉サービスなし。
・補償開始日:振り込み完了日の翌日0時〜

 

グッド保険サービス パーソナル総合障害保険

▶ドローン保険(個人向けホビー用)
グッド保険サービスが提供する個人向けのドローン保険です。最大の特徴は、賠償責任保険でありながら、機体保険もついてくる点です。
損傷した機体の補償額は1事故につき上限10万円なので、所有する機体の価格と補償額に大きな開きがない場合には、賠償責任保険と機体保険を別々に加入するよりも安く抑えられるというメリットがあります。

・対象者:個人(満70歳未満の方が対象) ※業務使用時の事故は補償対象外
・対象機:ホビー用
・保険料:10000円/年 ※機体保険料を含む
・保険金:対人・対物の場合、1事故につき1億円まで、交通死亡・後遺障害保険金188.6万円。☆機体補償あり、1事故につき10万円まで。
・免責額:対人の場合なし。携行品損害保険金の場合3000円。受託物の場合5000円。
・主な補償:ケガによる死亡・後遺障害の基本補償、ドローンの機体の損傷を補償する「携行品損害補償、個人賠償責任危険補償、受託物賠償責任補償など。示談交渉サービスあり。
・補償開始日:15日までに到着すれば同月20日。16日以降に到着すれば原則翌月1日。

 

東京海上日動 ドローン保険

東京海上日動のドローン保険
東京海上日動が提供するWEB完結保険です。加入の手続きから決済、事故報告まで、全てWEBで完結させることで価格が抑えられています
免責金額もなく、加入期間に制限がありません。
また保険加入時に安全運転への知識を得られる安全講習を視聴できます。

3つの保険プランから選べ、所有者向けの「ライトプラン」、加入者以外の使用補償も含む「スタンダードプラン」、海外での事故にも対応する「海外プラン」があります。補償金額も1億円、5億円、10億円の3パターンがあります。

・対象者:法人・事業主 ※事業用ドローンの利用者
・対象機:総重量150kg未満、保険金額10万円以上
・保険料:6150円〜/年 ※選択プランと基本保証支払い限度額により異なる
・保険金:1億円、5億円、10億円から選択可能
・免責額:なし
・主な補償:人格権侵害、初期対応、訴訟対応など、各種特約付き。示談代行サービスなし。
・補償開始日:支払い手続き完了日。もしくは、指定した補償開始希望日の午前0時〜

 

2020年最新版・機体保険編

DJI機体保険

DJI機体保険
DJI製のドローン専用の機体保険です。対人・対物などの損害賠償保険などは含まれていないので注意しましょう。

損害保険金、捜索回収費用など基本的な機体保険としての補償が含まれ3つのプランから選べます。ホームページ上で見積もりする場合は保険額に注意しましょう。
「簡単お見積もり」のページで算出される保険料は機体本体のみの料金になるので、送信機や付属品を含む一式で皮革検討する際には間違えないようにしましょう。機体一式の保険料は、「詳細のお見積もり」ページで算出される機体+送信機の合計額です。

・対象者:個人。法人・事業主。 両方可能
・対象機:INSPIREシリーズ、Phantomシリーズ、MATRICEシリーズ、Spark、Mavic、AGRAS MG1 他DJI製のフライトコントローラーを搭載した全ての機体
・保険料:プランにより異なる 保険金額の8%〜14%/年
・保険金:対象となる機体の新価(再調達価額)
・免責額:なし
・補償開始日:加入者指定日の午前0時〜

 

グッド保険サービス パーソナル総合障害保険

賠償責任保険編でも紹介した、賠償責任保険と機体保険が合体したプランです。
所有の機体価格が10万円に近い額である場合や、金額はまかなえなくてもお得な保険額で機体保険と賠償責任保険のどちらにも加入したい方にオススメです。

・対象者:個人(満70歳未満の方が対象) ※業務使用時の事故は補償対象外
・対象機:ホビー用
・保険料:10000円/年 ※賠償責任保険料を含む
・保険金:1事故につき10万円
・免責額:1事故につき3000円
・補償開始日:15日までに到着すれば同月20日。16日以降に到着すれば原則翌月1日。

 

東京海上日動 ドローン保険

東京海上日動のドローン保険
賠償責任保険編でも紹介しましたが、機体保険もあります。
同じくWEBで申し込みができます。購入時期に関わらずいつでも加入でき、DJI製品以外にも対応しています。

・対象者:法人・事業主 ※事業用ドローンの利用者
・対象機:総重量150kg未満、保険金額10万円以上
・保険料:6150円〜/年 ※選択プランと基本保証支払い限度額により異なる
・保険金:1億円、5億円、10億円から選択可能
・免責額:なし
・補償開始日:支払い手続き完了日。もしくは、指定した補償開始希望日の午前0時〜

 

まとめ


ここでは、ドローン保険加入の重要性と、用途によって加入すべき適切な保険について紹介しました。

まず、ドローン保険を選ぶ際には、趣味で飛ばすか、業務で飛ばすかにより選べる保険が変わってきます。
また、損害賠償に対して保険をかけたい場合と機体に保険をかけたい場合でも選ぶべきプランがかわります。

適切なドローン保険を選んで、万が一の事故に備えれば、より安心してドローンを運用できるようになります。快適なドローンライフ実現のためにも、ぜひドローン保険の加入を検討していきましょう。

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