【ドローン×捜索支援】NIGHT HAWKSの挑戦

コラム

今回は、ドローンによる夜間の捜索支援サービス「NIGHT HAWKS(ナイトホークス)」を運営する一般社団法人Japan Innovation Challenge(以下JIC)代表理事の上村氏にインタビューさせて頂きました!
かつてロボコンに青春をかけたという上村氏は、現在テクノロジーをより具体的な解決策として社会生活に提案すべく活動されています。

 

様々な用途があるドローンですが、今回なぜ”遭難者の捜索支援”という分野でのドローン活用に至ったのですか?

ICT技術の進歩を社会の課題解決に活かすことが出来る”リアルなロボットコンテスト”として「Japan Innovation Challenge」を開催してきました。
このコンテストでは実際の山林を会場として、遭難者に見立てた発熱する人形を、1)発見し、2)駆け付け、3)救助するところまでをドローンの他ローバー(探索機)などのロボットを組み合わせ、課題達成を競います。
参加団体は大学からIT企業、道路整備関連や保険会社まで多岐にわたり約50団体、そのうち課題達成が出来るのは半分ほどです。

2020年はコロナの影響を受け、従来のコンテストではなく、夜間の遭難者の捜索を想定した実証実験形式で開催しました。
これまでコンテストに参加して、課題を達成した団体に声掛けをして、それぞれのノウハウを持ち寄ってもらい、良いとこ取りのシステムとして実施しました。
その際「サービスとして提供できる!」と手応えを感じ、約半年の準備期間を経て2021年5月にサービス化に至りました。

地元の消防団協力のもと夜間の実証実験を実施したことで、改めて”人だから出来ること”と”ドローンだから出来ること”が明確になりました。
遭難の第一報は夕方が多く、知らせを受けたもののすぐに日没となり、人力での捜索を中断せざるを得ません。
しかし、ドローンを使うことで、安全に夜間にも捜索作業が可能となるのです。

夜間の稼働のためには機材と人員の確保が必須であるため、一般社団法人として体制を整え今回のサービス提供に至りました。

もともと「ITと人の関わり」や「福祉とITを組み合わせること」に興味があったという上村氏。
「車椅子の人が自分の足で再び歩けるように」と下肢麻痺者の自立歩行を支援するロボットに特化したコンテスト(参照:https://global-innovation-challenge.com/)も開催されています。

 

コンテストを開催する想いとは

XPRIZE財団という団体をご存知ですか?
この財団では、「いまは実現できてないけど、こんなの実現出来たらスゴく役に立つ!」を現実にするため賞金を用意し、世界中の企業や研究者たちが一見無理難題に思える課題の解決に取り組んでいます。
ちなみに、現在はANAがスポンサーとなり遠隔操作が出来るアバターの実用化というテーマで賞金総額は約10億円というものもあります!
この「ゴールからアプローチする」という考え方が、問題解決に直結するより現実的な技術革新に繋がると考えています。

 

「命を1つでも多く助けたい」今後の課題解決に向けて

現時点でのサービス提供エリアは北海道・東北・関東・甲信越です。
しかし、遭難はどこで起こるかわからないからこそ、多くの自治体と協定を結びたいと考えています。

また、迅速な捜索支援を実現するには、ドローンや機材の導入だけでなく、今後サービスを実施・継続提供するための人材が大切だと考えています。
サービス立ち上げにおいて、これまでのコンテストに参加された方々や蓄積されたノウハウが欠かせなかったように、今後の発展のためにもドローンのスペシャリストの多くの参加が必須で、⼀⼈でも多くの協⼒者が求められています。
ドローンジョプラスの皆さんとも何か⼀緒に出来たら⾯⽩いですね︕

 

おわりに

今回、上村氏のインタビューで強く感じたのは【技術発展の原動力には必ず人の想いや可能性にかけるチャレンジがある】ということでした。

本サービスの提携先第一弾となるのは北海道上士幌町。
上士幌町といえば、日本屈指のバルーンの町。
「バルーン(熱気球)とドローンが共存する町になったら面白い」と話す上村氏は、山での捜索支援だけではなく街中での市民生活に密着したドローンの活用も計画中とのこと。
ドローンジョプラスとのコラボ企画実現もあるかも?!
今後のご活躍と更なる展開に目が離せません!

 

「NIGHT HAWKS」公式ホームページ
https://japan-innovation-challenge.or.jp/

 

ピックアップ記事

関連記事一覧