ドローンの遠隔操作技術を使って都市部にいながら旅行気分を味わえる!?

兵庫県とNIRO(公益財団法人 新産業創造研究機構)が共催したドローン先行的利活用事業の説明会に参加させていただきました。
兵庫県とNIROは、次世代産業の創出、県民の安全安心な暮らし、サービスの向上・業務効率化、等の実現を目指し、兵庫県のフィールドで実証実験を行い、県内のドローン利活用を促進しています。
このプロジェクトは、兵庫県とNIROが採択事業者に実証試験に係る費用を全面的に支援するという内容になっています。

今回は遠隔操作技術を用いた新たな観光促進事業として、株式会社阪急交通社と株式会社 RedDotDrone Japanが採択事業者に選ばれました。

説明会の中で阪急交通社の丹羽様とRedDotDrone社の三浦様にお話を伺うことができましたので、ご紹介させていただきます。

新しい観光促進事業とは?

ドローン遠隔操作を活用した新たな観光促進事業は、お客様自身が都市部(体験会場)にいながら観光地に設置したドローンを自在に安全に遠隔操作することによって、好きな観光地の景色をリアルタイムに楽しむことができる事業です。

ドローン遠隔操作はRedDotDrone社が自社開発している、ドローンに通信デバイスを搭載せずにインターネットを介して遠隔制御を可能にする技術です。
通常の飛行はパイロットから数kmの範囲内での飛行になりますが、本遠隔操作技術により現地に行かずに数百km、数千km離れた場所からの飛行を実現します。

この観光促進事業に必要不可欠なドローン遠隔操作について、阪急交通社の丹羽様とRedDotDrone社の三浦様にお話を伺いました。

ドローンの遠隔操作技術が生まれた経緯とは

――そもそもなぜドローンの遠隔操作について取り組んでみようと思ったのでしょうか?

三浦氏:
元々、我々がドローンを使っているのはスポーツ空撮です。
相手が静止している風景などの空撮と違って、サーフィンやサッカー、スノーボードといった動きのあるモノを自分たちのソフトウェアとドローンを使って撮影してきました。

その際、ドローンパイロットが撮影中ずっと炎天下や氷点下の中でドローン操作をする必要性があって、そんな環境のため集中力を保つのが困難という課題がありました。

そこで、ドローンを遠隔操作することによって、例えば空調設備のある場所などから操縦することで、ドローンパイロットの負担を抑えつつ、操作が可能になるのではと考えたのがきっかけです。

今後この遠隔操作技術をスポーツ空撮以外の分野にも、どんどん活用していきたいと考えています。

コロナ禍で影響を受けた観光業の実態

丹羽氏:
皆様がご存知の通り、コロナ禍になって緊急事態宣言が何度も発令されたことで、県外への外出が大きく制限され、観光のための移動がほぼできなくなってしまいました。

これによって観光業は大打撃を受けて業績が落ち続けていましたので、あの手この手で打開策を案じている次第でした。

実際に現地に行かず、オンラインで観光をするオンラインツアーも企画しましたが、お客様ができることが少なくどうしても受動的なものになってしまっていました。

そんな中、このドローン先行的利活用事業の存在を知り、このプロジェクトに参画しました。

ドローンの遠隔操作技術を持っているRedDotDrone社と協業することによって、リアルタイムでしかもお客様が主体的に参加できるオンラインツアーが実現するのではないか、と心踊らせました。

安全面への考慮

――目視できない状態でドローンを操縦することや、ドローンを操縦することが不慣れな観光客が多いと思いますが、安全面に対してはどのような配慮や対策を行っているのでしょうか?

三浦氏:
安全対策としては、ソフトウェア上でジオフェンスという仮想的な3次元空間のフェンスを設定し、ドローンが移動できる範囲を立体的に限定しています。これにより、飛行できる領域を制限し、不慮の事故を防いでいます。

また、現地にドローンパイロットを配置し、自動車の教習所の教官のようにドローンに異常があった場合、もしくは周辺で不測の事態があった場合に、瞬時に現地のドローンパイロットに操作権限を移すことが出来るようにソフトウェアを開発しました。
これによって、万が一の時も対応できるようにしています。

観光促進事業の今後の展開とは

――最後に、今後どのように観光促進事業を展開していくか教えて頂けないでしょうか?

丹羽氏:
ドローン遠隔操作を活用した新たな観光促進事業の今後の展開としては、大きく分けて下記の3点が上げられます。

・新しいオンライントラベルの提案
→自らドローンを操作することにより、主体的なツアーとする旅行形態の広がりを促します。

・観光地のプロモーション
→ドローンを使用することにより、今まで撮影できなかったような映像をお届けして観光地の新たな見せ方を提案します。

・新たな旅行需要の創造
→旅行に行きにくい方々(高齢者・身障者・乳幼児のいる家庭)でもドローンを操作して頂き、まるで観光地に行ったような気分になれる新しい旅行の形を提供します。

説明会に参加して

今回の説明会に参加させていただき、ドローンの可能性は大きく、世の中からの期待も日に日に強くなっていることを体感しました。

説明会には弊社だけではなく、NHKや神戸新聞といったマスメディアの方々も参加されていて、ドローンの注目度の高さを目の当たりにしました。

RedDotDrone社の遠隔操作技術が、今後いろんな分野に活用されることで、ドローンがますます世の中に必要とされるものになっていくことが楽しみです。

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