近年、ドローンに注目した事業は数多くあります。
その中でも鉄道会社である名古屋鉄道(略して名鉄)は、ドローンを使った様々な取り組みを行っているようです。
名鉄はドローンを使った離島への医薬品輸送、山間部での災害時活用、最近では「コープあいち」と共同した宅配実験が注目を集めています。
これら事業にはドローンの操縦士が必要です。
そこで名鉄では、ドローン操縦士を育成する「名鉄ドローンアカデミー」も設立しています。
今回はそんな「名鉄」の紹介をしていきます。
名鉄グループの事業は、ヘリコプターを使った調査・測量や航空管制、自動車整備など多岐にわたっています。
そんな名鉄は、2018年にドローンの操縦士育成アカデミーを設立しました。
この取り組みは、機体整備やインフラ点検、測量などの周辺サービスにまでドローンを利用する領域を広げ、将来的に収益源とすることに期待して始まりました。
インフラの点検や災害時の現場調査等は、いずれはサービス事業化することも考えています。
私たち名鉄ドローンアカデミーは、安全・安心を最優先とすることを基本方針とし、グループの航空事業で培った知見を活かした実践的なカリキュラムを通して、趣味の空撮用途から産業用途まで安全な運航に必要な知識と高い操縦技能を有する人材を育成し、ドローンビジネスの発展に寄与します。
引用:https://drone.meitetsu.co.jp/
名鉄ドローンアカデミーは、上記のビジョンを掲げています。
今後の発展が期待される空のインフラに着目して、質の高い操縦士を育成しているのです。
下記リンクにある、ドローンスクールの独自比較を行った記事の中でも、名鉄ドローンアカデミーについて少し紹介しています。
気になる方はこちら。
世の中には様々なドローンアカデミーがあります。
その中でも名鉄ドローンアカデミーのカリキュラムは、実践的な操縦技術が身に付くような内容となっています。
主な特徴は3つ挙げられています。
1.質の高いカリキュラム
下記の5つのカリキュラムが用意されています。
・実技体験コース(初心者やドローンを飛ばしてみたい体験型)
・eラーニングコース(企業・官公庁のドローンのご担当者向け)
・スタンダードコース(初心者向け)
・アドバンスコース(上級者向け)
・プロフェッショナルコース(UAVレーザ測量コースをオープン)
※ドローンに搭載した高解像度カメラやレーザスキャナを用いて、測量や現況地形データの取得に活用できます。
2.国土交通省への飛行申請許可
ドローンの飛行時間が10時間を超えると、国土交通省の飛行許可・承認申請が取得できるようになります。
スタンダードコース・アドバンスコースを卒業するとそれが可能です。
3.eラーニングや出張講座
なかなか来校できない人のために、学科のみのコースや出張講座を活用することができます。
詳しくはこちら。
名鉄は、2021年9月10日に地域の宅配を担っている生活協同組合コープあいちと連携して、食品輸送の実証実験を行いました。
山間部過疎地域での物流課題解決を目的に、新城市で行われました。
実証実験では、株式会社プロドローン(以下:PRODRONE)協力のもと、機体「PD6B-TYPE3C」が使用されています。
今回ドローンで運んだ商品は、せいきょう牛乳500ml、卵、ミニ豆腐、ウインナーなど8品目(約3㎏)。
生鮮食品のため保冷箱に入れドローンに積み込みました。
ドローンは約2,2kmを飛行し、およそ7分間かけてコープ会員の女性宅前に到着、実際に商品を受け取ることができました。
今回の実証試験では、現在課題となっている配送の効率性、ドライバー不足、自動車によるCO2排出、豪雨等による道路遮断・集落孤立等を解決するために、宅配トラック配送の一部をドローンに代替することを想定しています。
主な経路として河川上空を飛行し、自動運航のドローンで注文された商品を配送しました。
名鉄では、ドローンによる離島への医薬品輸送や、山間部での災害時活用を想定した様々な実験を行っています。
今後は、鉄道の線路の点検でドローンを活用することも視野に入れており、これからの名鉄の取り組みにも期待ですね。
今回の記事では、鉄道会社である名鉄がドローンに注目した様々な取り組みを行っていることがお分かり頂けたのではないでしょうか?
名鉄も注目している、「空のインフラ」は今後の発展が期待されるフィールドで、ドローンが活躍する場となる可能性があります。
ドローンジョプラスでは、「空のインフラ」に関わる法律の観点にも着目しながら情報を発信していけたらと思います。
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