JRグループ初のドローンスクール開校!JR九州商事株式会社が描く展望とは?

JR九州グループでは、鉄道施設・設備の点検と保全にドローンを採用し現場で活用されています。
グループ会社であるJR九州商事株式会社では、点検や保全を担うエンジニアへのドローン操縦の教育や2022年度のドローン操縦の国家ライセンス制度化を見据えて、今年2021年にドローンスクールを開校されました。

今回は、同社でドローンスクールを手がけていらっしゃるIT事業部 課長の高原秋雄氏(以下、高原氏)、事業企画部 課長代理 村田有將氏(以下、村田氏)に開校に至った経緯や開校に対する想い、今後の展望をお伺いしました。

新たな挑戦!ドローンを新規事業の柱に

村田氏―――
コロナ禍の影響でJR九州グループのメイン事業である鉄道のお客さまが減少し、人の流れに依らない新規事業を創出する必要がありました。
新規事業を検討する中で、以前よりキーワードとして挙がっていた「ドローン」を使ったビジネスができないかと考えました。
今ではオリンピックの開会式で使用されたり、災害現場での活用が進むなどドローンが身近なものになりつつありますが、その中でもドローンパイロットを養成する今回のドローンスクール開校の構想に至りました。

高原氏―――
元々IoT機器やデジタルガジェットが好きでプライベートでドローンを扱っていました。
その経験から今回の取り組みを実現したいと立ち上げに参加し、スクールではドローン操縦のインストラクターを担当する予定です。

ドローンで点検・保全の質をより高める

高原氏―――
鉄道はもちろん、土木関係の点検や保全をドローンにやってもらうことを視野に入れています。
当初、弊社でドローンを使った点検業務などを請け負うことができないかと考えておりました。
しかし、JR九州グループでは点検や保全を長年培ってきた技術と経験を持ったプロがいます。
そういった方にドローンのライセンスを取得してもらうことで、ドローンを使った点検や保全の質がより高まるのではと考え、方向転換をしました。
ドローンを使用することによって、これまでは人が確認することができなかった場所まで入ることができたり、上空からの撮影も可能になり、点検・保全の幅が大きく広がります。

JR九州グループがドローンのリーディングカンパニーに

JRグループ内で初のドローンスクールという試み

村田氏―――
ドローン自体、JRグループの中ではJR東日本グループ様が既に様々な分野で活用を始めていますが、
JR九州グループもドローンスクールを皮切りに、あらゆる分野におけるドローン利活用のリーディングカンパニーになりたいですね。
鉄道や土木関係の点検や保全、空撮に留まらず、ドローンを操縦してみたいけれど、なかなか踏み出せないという方にも是非ドローンスクールにご参加いただきたいと考えています。
現在は九州を中心として、一般の企業にお勤めの方や大学生からお申込みいただいております。
ただ、ドローンスクールを開校する予定の会場が緊急事態宣言等の影響により休館となってしまい、当初予定していた8,9月は開催を延期せざるを得ませんでした。
このままいけば、10月中旬に初めて開校できる見込みです。

ドローン物流!「ドローンを線路の上で飛ばしたい!」

高原氏―――
今後、ドローンをビジネス展開していくとなると「物流」が一番のインパクトとなります。
そこで私たちはまだ理想上の話ではありますが、レベル4実現後に、JR九州グループという立場を生かして「ドローンを線路の上で飛ばしたい!」と思っています。
通常ドローンを飛行させる場合、たくさんの土地の所有者との調整が必要ですが、JR九州の線路の上は基本的にJR九州の私有地なので、線路上空使用の調整ができれば一気に九州の線路があるエリアへの物流が可能になります。
鉄道の安全面のハードルは高いですが、電車が走っていない夜間や早朝にドローンを使用するといった配送サービスは十分に実現可能だと考えています。

既に敷かれている線路の上をドローンが飛ぶという光景は想像しただけでもワクワクしますね。
これからの物流業界におけるドローンの活躍が楽しみです!

まとめ

「ドローンを使ってこんなことをしてみたい!」と話す高原氏と村田氏はずっとイキイキとされていて、このようなご時世の中でも新たなチャレンジをしていること自体に感銘を受けました。
ドローンスクール開校を予定していた時期に緊急事態宣言が発令されて、開校が延期になったことにも全く下を向くことなく、今後に向けて胸を弾ませている姿が印象的でした。
是非、無事に第1回が開催された後にはまたお話を聞かせていただきたいと思います。


また、九州にもドローンジョプラスのようなドローンをメインとするようなコミュニティがあって欲しいとのお声をいただきました。
ドローンを飛ばしたいならドローンジョプラスに連絡したらよい!といった団体が増えていけば、ドローンを飛ばす敷居が一気に下がるのではないか?とおっしゃって下さいました。
JR九州商事とコラボレーションして、ドローンジョプラスの九州支部が実現する日が来るかもしれませんね。

☆ドローンジョプラスへのお仕事の依頼はこちらまで☆
☆ドローンの情報やドローンジョプラスの活動をもっと知りたい方は、今すぐ登録

Translate »