「It’s time to fly with your Drone!! 書を捨てよ、ドローンと共に町に出よう。」
被害状況をリアルタイムで、ネット上の地図に描いていくクライシスマッピングをご存じですか?
ドローンの空撮画像やSNSの投稿、カーナビや携帯電話の位置情報など。
ありとあらゆる被災地のデータをボランティア達が整理し、地図に書き加えているんです。
災害が頻繁に起こる日本を、持続可能な社会にしていくために。
今回は「SDGs(エスディージーズ)」の中の
9.産業と技術革新の基盤を作ろう
11.住み続けられるまちづくりを
17.パートナーシップで目標を達成しよう
の、3つのゴールに貢献しているドローンを活用した活動を紹介します!
まずはじめに「SDGs」とは何のことかご存じでしょうか?
どんなものか分からなくても、カラフルなドーナツ形のバッジをスーツに付けている人を見たりニュースでも特集が組まれていたりと、1度は見聞きしたことがある人も多いのではないでしょうか!
「SDGs」とは、2015年の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193カ国が2030年の15年間で達成するために掲げた目標のことです。
17のゴールがあり、今よりもっと良い世界にするためにつくりあげた未来を変える目標でもあります。
<11.住み続けられるまちづくりを>
<17.パートナーシップで目標を達成しよう>
ネット上にあるオープンな場所に、様々な人達の知識や知恵を共有できるOpenStreetMap(オープンストリートマップ)。
普通の地図と違って、著作権がほぼフリーということから、世界中の人が自由に地図作りをすることができるんだそう。
この機能を活用することで、どこでも誰でも地図上に被災状況の反映(クライシスマッピング)が可能となります。
この活動を行なっている団体は、クライシスマッパーズ・ジャパンという特定非営利活動法人(NPO法人)です。
この法人の設立発起人である古橋大地さんは、
いつ、どこでなにが起きても現場に必要な地図を届けなくてはならないことと、そのための機動性のあるチームが必要ということ
と、公式HPで話していました。
私自身、小学生の頃に経験した東日本大震災。
実際に東北で被災した訳ではないけれど、ニュースで見た言葉に出来ないような凄まじい被災地の光景を今でも覚えています。
このクライシスマッピングがあることによって、効率の良い救助ができたり、スムーズな支援物資の運搬ができることは間違いないでしょう!
<9.産業と技術革新の基盤を作ろう>
もしも大きな自然災害が起きた場合、地図が手に入らなかったら?そもそも地図がなかったら?
そんな2010年のハイチ地震・2011年の東日本大震災・2015年のネパール地震などの反省を活かし、災害ドローン救援隊 DRONE BIRD(ドローンバード)が立ちあがりました。
万が一人や建物にぶつかっても、被害のない小型軽量の無人飛行機である空撮用ドローンが現場に急行して撮影をします。
そのドローンが送ってきた画像をもとに、最新の状況を地図に配信させて誰もが見れるように。
そしてドローンを操縦するパイロットやドローンをつくる開発部隊、送られてきた情報から迅速に地図を作成するマッピング部隊が居るのがドローンバード基地です。
今まで道だった道が、道ではなくなる瞬間。
地図があるかないかは、命を左右し「もっと多くの命を救えたかもしれない」という反省から、リアルタイムで被害状況がわかる地図が生み出されたことも、確かではないでしょうか。
災害大国である日本。
私たち人間は自然の脅威に勝つことはできません。
できることは、過去の反省を活かし、新たな災害に備えることだと思います。
オープンストリートマップの仕組みを利用すれば様々な問題が解決でき、もっと住みやすいまちづくりが出来るに違いありません。
これを機に、自分ができる持続可能な取り組みを考えてみるのはいかがでしょうか!
ライター:吉田(Kanattaドローン事業部 インターン生)