『ドロサツ!!』創業者米倉暁さんとKanatta代表井口恵が対談しました!

こんにちは!
ドローンジョプラスを運営する株式会社Kanatta代表取締役社長の井口恵です。

先日、ドローンジョプラスのみにーちゃんと一緒に、『ドロサツ!!』でおなじみ、株式会社drone supply & controlの創業者米倉暁さんにインタビューさせていただきました。


(米倉さんよりご提供)

『ドロサツ!!』といえば国内No.1のドローンレンタルサービス
ドローンジョプラスも空撮やイベントの際にいつもお世話になっています。


(米倉さんよりご提供)

そんなドローンジョプラスにとってなくてはならない存在の『ドロサツ!!』を立ち上げた米倉さんに、ドローンの魅力や今後についてお話しいただきました!

『ドロサツ!!』を立ち上げたきっかけ

井口:本日は、『ドロサツ!!』を運営する株式会社drone supply & controlの米倉暁様にお越しいただいています。
まずは会社を立ち上げたきっかけを教えていただけますか?

米倉さん:実は会社よりも先に『ドロサツ!!』のサービスを立ち上げました
そのときはリクルートで働いていたのですが、ちょうど副業が推進され始めた頃で。
「これからは副業の時代だ!」ということで、副業とリモートワークが導入されていました。

井口:さすがリクルートさん。世の中の流れを先取りされていたんですね。

米倉さん:はい。働き方改革を推奨している会社なので、2時間以内に会社に来れる場所であればいいということで、当時は熱海と東京で2拠点居住をしていました。
熱海であれば新幹線で45分で東京に出られるんです。
そうやってリモートワークをする中で、次は副業をしようと思って立ち上げたのが『ドロサツ!!』というサービスです。

井口:リクルート在籍中に立ち上げられたというですか?

米倉さん:はい。当時は法人はまだなかったので、個人でサービスブランドを立ち上げてぐるぐる回していました。
そこから1年くらいやって、事業がかなり伸びてきたので、リクルートを卒業して会社を作ったという形です。
サービス名をそのまま会社名にすることも考えましたが、『ドロサツ!!』はどうしてもレンタルのサービスなので空撮のイメージが強い中で、ドローン業界の発展性やこれからドメインを増やしていくことを考えて、「ドローンを提供して、保守管理をする」という意味で、drone supply & controlという会社名にしました。

『ドロサツ!!』とは?


(米倉さんよりご提供)

井口:記事を読まれる方の中には『ドロサツ!!』さんのサービスをまだ使ったことがない方もいらっしゃると思うのですが、サービス内容について少しお話しいただけますか?

米倉さん:『ドロサツ!!』はレンタルのサービスなので、テレビ局など事業で使われる方、 あとは海外旅行などでそのときだけドローンを使いたいという方にご利用いただいています。
以前新婚旅行でドローンで空撮をしながら世界を一周して、そこで撮った映像を売って旅行代金以上のお金を稼いだという伝説のドローントラベラーがいたんですけど、そういうのに憧れて、「自分たちもドローンを使いたい!」という一般の方のレンタルの需要が増えてきました。
直近だと増えてきたのが産業での利用で、建設会社や測量、電力会社など、大手で今までドローンを使ってなかったよっていう業種のみなさんがドローンを使いだしたんですね。
それに伴って、測量などは空撮と違って機体を貸し出すだけだとなかなかすぐ使えないので、ドローンの導入支援とか、ドローンをインテグレーション(統合・一体化)するコンサルティング事業の幅が増えてきました。

ドローンを始めたきっかけ


(米倉さんよりご提供)

井口:みなさんがドローンを始めたきっかけを教えていただけますか?

みにー:私はそもそも写真も撮らなかったんですけど、3年前くらいに井口さんのお知り合いでドローンをやってる女性を紹介していただいて、そこから興味を持って操縦にはまったタイプです。なのでトイドローンとか空撮機でいうとATTIモードが好きです。

井口:ATTIモードというのは、ホバリングしないものってことですか?

みにー:そうです。大きい機体だと危ないんですけど、小さいフラフラするドローンをてなづけるのが好きという、多分変な人です(笑)。
空撮でいうと、言われた通り操縦できると快感で、そうやって今までミュージックビデオなどを撮ってきました
今は、もともと英語教師をしていたので、ドローンのプログラミングと英語を掛け合わせて、小学生向けのコンテンツを作っています。
子供たちにドローンって実際プログラミングで動くんだよっていうことを教えるのと、プログラミングを通じてパソコンの画面上だけじゃなくて物理的にモノが動くことの楽しさを伝えています。

井口:ありがとうございます。米倉さんはなぜドローンビジネスに参入されたのですか?

米倉さん:僕がビジネス化した理由は、ドローンの市場規模が大きかったことと、あとはフィリピンに行った時にを見たんです。

井口:夢(笑)?!

米倉さん:はい(笑)。夢の中でドローンが物とかを運んでいて、そこで目を覚ましたんですよ。
多分フィリピンに行った時に道がすごい入り組んでいて、歩いていくのが大変だなと日中思っていたのが夢に出てきただけだと思うんですけど(笑)。
その光景がすごくリアルで、ドローンで物を運ぶとかドローンが活躍することが普通に起こるよねって思って。

井口:すごいですね!夢の中で予想されてたってことですよね!

米倉さん:そうですね。
まあ多分「本当にこの獣道を人が歩いているのか」とか、日本とのギャップに驚いたときに何か感じたことがあったんだと思います。
日本にいたらドローンがそんなに必要だってそこまで思わなかったかも知れないんですけど、道が悪いとか輸送が大変だっていう状況を見て、必要性を感じました。
そこからどうやったらこれから伸びていくドローン業界の中でシェアを取れるかって考えた時に、ドローンに憧れてパイロットになりたい人や事業に参入したい人が増える。
そういう人たちは最初はパイオニアとして売上も利益率は高そうだけど参入過多になった時に、競争にさらされ利益率は下がる。
そうなのであれば、ドローン業界に参入する人や活用したい人(永続的に増える)をターゲットにビジネスを展開する方がいいなと。
ゴールドラッシュの時に金を探しに行った人よりスコップを貸し出した人が儲かったという逸話があって、そこにならってドローンを貸しだす事業を始めました。
ドローンがインフラである以上、ドローンを保有していると力を持つ。
車とかで考えると分かりやすいですけど、全国に1万拠点以上保有するタイムズカーシェアにAIが搭載すれば、すぐに自動運転タクシーの展開が可能だったり、MaaSの事業を始められる基盤があるんですよね。
そうやってモノ自体を保有して、そのシェアが高いときに価値が生まれるんですよ。

井口:いろんな先読み力がおありなんですね!

ドローンの規制について


(米倉さんよりご提供)

井口:これからドローンタクシーなど、ドローンの活用の幅がさらに広がっていくことが期待される一方で、ドローンの規制が厳しくなることが話題になっていますよね。
ドローンジョプラスではトイドローンを主に扱っているのですが、今は航空法の規制を受けるのは 200g以上のドローンですが、それを今後100gにするとか、ドローンを飛ばすのに免許が必要になるとも言われています。
そのような規制の変更が今後ドローン業界にどのような影響をもたらすと考えていらっしゃいますか?

米倉さん:マクロ的な経済効果を考えると規制があった方がいいと思います。
というのも所謂ホビー利用の市場シェアってそんなに大きくなくて、多分ドローン業界の10%以下。
その中で、今規制が厳しくなると言われていますけど、逆にルールを明確にすることで有人地帯でもドローンをちゃんと飛ばせるようにしましょうっていう要件の方が強くて、そこの線引きどこにするかってときに100gに置き直そうってなってるんです。
経済効果で見た時にはその影響は甚だしくて、やった方がいいと思います。
一方でホビー利用を考えた時には、本当にその禁止されている場所でホビー利用のドローンを飛ばす必要があるのかということが論点になると思います。
あとは人から30m離れないといけないというルールをどう整備するかという話もあります。
逆にいえば、もし免許が必要になるのであれば、免許が取りやすいパッケージを作っていくってことが必要だと思っていますね。

井口:ドローンを操縦する立場からするとどうですか?

みにー:正直100gになると大変ですよね(笑)。
100g以下の機体って何があるんだっけって思うのと、あとは何より申請が大変だなと思います。

井口:申請は免許を取ればいらなくなるというメリットもありますけどね。
ドローンってどうしても安全面を懸念されがちなので、免許制になることで、ある程度技術があることを証明できれば飛ばせる幅が広がるのであれば、逆にメリットかなと思うこともあります。

米倉さん:あとは今の制度はちょっと切り口が大きすぎるところもあるので。
例えばDID地区とかは初期にえいやーで決めたものが未だに継続しているので、DID地区でも全然安全なところもありますからね。
そのあたりが免許制になってクリアになることで、ここまではOKでここからはダメという基準が分かりやすくなるといいですね。

井口:確かに今のドローンの規制はなかなか分かりにくい部分も多いので、そこが分かりやすくなることでドローン業界に参入してくる人が増える可能性もあると考えると、一概にデメリットばかりではなくて、チャンスと捉えることもできますよね。

『ドロサツ!!』さんへの要望


(米倉さんよりご提供)

井口:せっかくなのでいつも『ドロサツ!!』さんを使わせていただいているユーザーとして、みにーちゃんから『ドロサツ!!』さんへの要望はありますか?

みにー:まず、いつもありがとうございます(笑)。
特にネガティブなフィードバックはないのですが、感動したのが返送用のテープで。
ドロサツさんのロゴが印刷されたものが入っていて、すごくしっかりされているなと思ったのと、何もしなくてもそのまま返送できるところがとても使いやすいなと思いました。

米倉さん:それはお客さんの声を反映したものですね。あとは返送する時にお金がなかったら返送できない、では嫌だなと思って、送料もすべて申込時に支払い完了してもらっています。

みにー:ドローンのレンタルって結構大変なんじゃないかって思ってたんですけど、私みたいに慣れている人だけでなく、初めての人でも『ドロサツ!!』さんのサービスはとても使いやすいと思います。
あとは色んな機体が揃っていることがとても有難いです。
今後の要望があるとすれば、まだ『ドロサツ!!』さんのことを知らない人もいると思うので、せっかく素敵なサービスだからこそもっと認知が広がるといいなと思います。

井口:そこはぜひドローンジョプラスもお役に立てるといいですね。

今後のビジョン


(米倉さんよりご提供)

井口:最後に、米倉さんの今後のビジョンや展望を教えてください。

米倉さん:『ドロサツ!!』としては、ドローンをより活用しやすいように、ということを目指しています。
サービスとしては今ドロサツアプリみたいなものを作って、その中でドローンの使い方などを動画で流していったり、ドローンの使い勝手をよくしていこうということは永続的テーマですね。
今後の展開でいうと、どうやったらドローンの活用が進んで社会全体のためになるかを考えています。
ドローンが特に産業用途でより活用されるよう導入を支援していくために、先日測量士さんを採用しました。
またドロサツを更に成長させるために2021年1月から新しくM&Aを通して溝口実さんへ経営をお任せすることになりました。
新体制で更にドロサツは発展していきます。私も引き続き少数株主として、ドロサツの発展を支援していきます。

井口:ありがとうございます。
ドローンジョプラスもより力をつけて活躍の場を広げることで『ドロサツ!!』さんを活用させていただく場面が増えると思うので、これからもご一緒させていただくことで相乗効果を発揮していければ幸いです。
本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました!

対談を終えて

今回の対談で、米倉さんとは初めて長時間お話しさせてただいたのですが、本当に頭が良くて先見性がおありだと感じました。
また、もともとドローンが好きだったわけではなく、ドローン業界の市場規模の発展性を見越して参入されたあたりは勝手に親近感を覚えました。
実は対談の後にドローンジョプラスの印象をお伺いしたのですが、「昔と今ではここが違いますね」と米倉さんが言ってくださったことが、まさにここ数年間私たちがドローンジョプラスの活動の中で一番意識していたことだったので、本当によく見てくださっているんだなと感動しました。
今後も一緒にドローン業界を盛り上げていけるよう、尽力します!

 

米倉 暁
ドローンレンタルNO.1サービス『ドロサツ』を始めドローン関連事業を手掛けるスタートアップ(株式会社drone supply & control)のfounder/元CEO(2020年12月にM&AによりEXIT。
2021年1月より一部株主/執行役員)。
現在はシリアルアントレプレナーとしてAI*xR*Adtechスタートアップを立ち上げfounder/CEOとして活動。
note: https://note.com/yonesanbiz

 

Translate »