鳥や虫は様々な飛び方をしますよね。
基本的には翼や羽を羽ばたかせて飛ぶのが一般的です。
そんな生き物からヒントを得て、人類は空を飛ぶ機械を開発しました。
今回ご紹介するのは、飛び方がまるで昆虫だというドローンです。
一般的なドローンはプロペラを回転させて安定飛行します。
しかしこの昆虫ドローンは、羽を羽ばたかせて飛ぶんです!
▶MIT、ハチやハエに似た羽ばたいて飛ぶ超小型ドローン–昆虫のように動き、衝突に強い
一体どんなドローンなのでしょうか?
昆虫のように羽ばたくドローンを開発したのは、マサチューセッツ工科大学(MIT)のとある研究チーム。
ハチやハエのように高速で羽を羽ばたかせることによって飛行するそのドローンは、障害物との衝突後も飛行を続けられるそうです。
どういったしくみなのでしょうかね!
その秘密は、柔らかく作られた羽を動かす原動力となるアクチュエーターにありました。
世の中でよく使われるアクチュエーターは、電気を使った動力源の場合は「モーター」と言われます。
アクチュエーターよりモーターのほうがよく聞くかもしれませんね。
このアクチュエータを、カーボンナノチューブと薄いゴム製シリンダーを組み合わせることで柔らかい素材で作ることができました。
柔らかい素材でかつ高速に羽ばたくため、飛行中に障害物と衝突しても姿勢をすぐに立て直すことできるという訳です。
実際の飛行の姿はコチラをご覧ください。
わたしたちの生活で必要不可欠なものの中には、自然からヒントを得て開発に至ったものがあります。
例えば、みなさんは「ひっつき虫」という服によくくっつく植物をご存じでしょうか?
あれは「オナモミ」というキク科の一種で、棘の部分と服の繊維が引っかかってしまいがちです。
この「ひっつき虫」から生まれたのが、なんとマジックテープなんです。
これにはビックリでした笑
今回の昆虫のように羽ばたくドローンも、昆虫からヒントを得たのではないでしょうか?
普段の生活をよく観察することで、新しい開発のきっかけがたくさん隠れているかもしれませんね。
今回開発されたドローンは、農作物の受粉や狭い場所での検査に使えるとのことです。
さらに商業利用の幅が広がりそうですね。
現在はトンボに似た形状のドローンも開発中とのことで、ユニークなドローンが生まれる予感がします!
今後も新しいドローンが開発されることを楽しみにしています。