アフターコロナの新しい生活様式が定着しつつある昨今、私たちの日常も少しずつ変化していく中で、もっと外出したい!海外に行きたい!と思っている人もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
私も旅行が大好きなので、長期休みのたびに旅行に行きたい衝動に駆られます…。
そんな中、コロナ禍という状況だからこその新たな取り組みが世界中で行われています!
今回は、ドローン遠隔操作体験イベントを実施された静岡県東南アジア駐在事務所の福田所長、株式会社 Vivid Creations Japanの齋藤氏、株式会社Red Dot Droneの平川氏、三浦氏の4名にドローンを活用したこれからの観光について、お話を聞かせて頂きました!
先日のこちらの記事でもご紹介した、シンガポールにいながら、日本にあるドローン実機を遠隔操縦する本イベント。
今回はこちらのイベントを実現した4名にお話を聞かせていただきました。
福田氏―――
シンガポールのスタートアップ企業がドローンの遠隔操作で飛行実験する場所を探しているという話を聞いていたんですよね。
別件でシェアオフィスOne&Coに行った時に偶然、Vivid Creations Japanの齋藤さんとRed Dot Droneの平川さんがそこにいらっしゃったんです!
シェアオフィスを運営する方を介して、そこで初めてお二人と話したところ、RDD社が、日本でドローンの試験飛行ができる場所を探しているとのことでした。
静岡県富士宮市にあるあさぎりフードパークは、食に関するテーマパークで富士山麓にドローン飛行場もあり、素晴らしいロケーションです。
飛行実験はもとより観光の要素も加えることで、一般の方や旅行エージェントの方も楽しめるようなイベントにしたいと思いました!
シンガポールのシェアオフィスで偶然出会った3名、そこからイベントを実施されるまでの判断のスピードが早く、驚きました。
また取材中に福田氏が楽しそうにお話されているのも印象的でした。
次に、イベントを実施してみての感想をお伺いしました。
みなさん共通して、充実した時間で楽しかったと仰っていました。
特に、初めての試みで分からないこともたくさんある中、静岡側でも旅行会社やドローン操縦の技術がある建設機械会社の方に協力頂き、国境を越えて連携することができたことは貴重な経験でした。
平川氏―――
福田さんと初めてお会いした日に、ちょうどシンガポールのシェアオフィスで齋藤さん(Vivid Creations Japan)にドローン遠隔操作の実証実験ができないかを相談していたんです。
偶然のタイミングで福田さんからお話を聞いたときは驚きましたね!
コロナ禍で旅行会社も困っていて、ドローン遠隔操作の技術をどのように観光に活かすことができるかという点に可能性とやりがいを感じました。
三浦氏―――
エンジニアとしては思いつかないような想定外のアイデアが出てきたことが楽しかったです。
技術の活用という点でエンジニアとしての探究心も膨らみました!!
齋藤氏―――
コロナ禍において、今までオフラインで実施していた自治体の観光をオンラインへとシフトしていく必要がありました。
zoomを活用して現地と現地をオンラインで繋ぐ取り組みは既にしていました。
ですが、それも一般化してきて今度は何か「現地と繋ぐ」以上の付加価値を付けた体験ができるコンテンツを生み出せないかと試行錯誤していたので、この出会いにご縁を感じました。
福田さん、平川さん、齋藤が同じタイミングでシンガポールにいたからこそ実現できたことで、日本にいるだけなら今回の実現まで発展していなかったんじゃないかと思います。
また、日本側とシンガポール側のそれぞれの拠点に会社があり、意思決定がとても早かったです!
出会うタイミングや場所など、様々な要素が重なって実現できたことだと思います。
みなさんのお話を聞いていると、本当に偶然と偶然が重なったからこそ実現したイベントだったのだと思いました!
次にシンガポールでの提案からドローン遠隔操作イベントを実施するまでのお話を聞かせていただきました。
福田氏―――
今回のイベントを実現することができたのは、現地(日本)で信頼できる人がいたからです。
三浦さんも日本におられて技術面や運用面でも信頼してましたし、旅行会社の方や建設機械会社の方もサポートして下さり、シンガポールにいながらでも安心して実施することができました。
本来であれば、私が日本とシンガポール間を行き来しないといけないのにコロナ禍でそれができない中であっても実現できたのは、こうした多くの人との信頼関係があったからです。
なので、必要な準備は問題なく進行できたと思っています!
三浦氏―――
開発そのものについては、苦労はあまりなかったですね。
本来は寒さの厳しい冬山や直射日光が強い海岸など現地に直接行く、ドローンのパイロット自身の方に負荷がかかるんです。
遠隔操作を用いることで、ドローンパイロットの負荷を軽減したいとずっと思っていました。
今回のイベントの話を聞いたときに、「快適な環境でドローンを飛ばすことができる!」と思いました。
過酷な環境だとドローンの実機そのものにも影響はありますが、パイロットの方の体力が持たないんです。
遠隔操作がより広がれば、そういった過酷な環境でも関係なく操作することができるので、パイロットの方も増えるかもしれません。
弊社ではスポーツイベントもドローンで撮影しているので、今後、遠隔操作を活用することができるかもしれませんね!
お話を聞けば聞くほど、人と人との繋がりがあったからこそ実現したイベントだと感じますし、今回のプロジェクトに参画した人がそれぞれに信頼し合っているということも感じられました。
最後に4名の方に今後のドローン業界に期待していることや技術面で実現していきたいことについてお話を聞かせて頂きました!
齋藤氏―――
私はドローン未経験だからこそ、よりドローンを身近に感じたいと思いますし、旅行や観光でドローンがもっとカジュアルに楽しめるようになることを期待しています!
今後はイベントを通して多くの人に発信していきたいですね。
日本の魅力を外国の人に知ってもらいたいですし、伝えていきたいです。
日本で海外の人がドローンを飛ばす機会が増えたら、ドローンを通じて国際交流をすることもできて面白そう、と思います。
三浦氏―――
ドローン遠隔操作の技術は、ドローンに興味を持つ人を増やすきっかけになるんじゃないかと思います!
初心者の人が遠隔操作でドローンを飛ばすと目の前で飛ばすよりも心理的なハードルが低いということは分かっています。
目の前にドローンの実機があるとドキドキする方は多くて…
遠隔操作はシステムで安全性を担保していることもありますが、ゲームのような感覚で心理的ハードルが低く、楽しく感じる人が多いんです。
これは良いことで、もっとドローンの存在を「透明」にしたいと思っています。
そうしたらドローンが社会のインフラに近づき、より日常の一部になることで様々な使い方がされるようになるかしれませんからね!
平川氏―――
ドローンは社会実装がようやく始まったばかりで、少しずつ様々な活動に使われ始めています。
私たちは、よりドローンが一般の方にも身近になるような活動をしていきたいです!
会社としては、ドローンを活用した「空飛ぶ撮影スタジオ」を基本的なコンセプトとして、その実現のためにドローン技術の開発をしています。
社会で活躍を期待されるドローン技術、今回のイベントで使用したドローンの遠隔操作はその数ある技術の内の一つに過ぎません。
今後はその他の技術を活用することで、よりドローンが身近なものになるかもしれませんね。
遠隔操作ついては、今回の観光利用のイベントでの経験をベースに様々なユースケースを増やしていきたいと考えています!
弊社としてはドローンを「空飛ぶカメラ」という認識を広めるために、より安全に操作できるような取り組みを行っていきます。
福田氏―――
今まではインバウンド観光に関わることが多かったんです。
なのでドローンの話を聞いた時、旅行や観光で活かすことができないかと考えることができました。
旅先での経験の共有は”旅行のモチベーション”と関係していると思います。
SNSに写真を載せるのは経験を共有したいからじゃないですかね?
ですが、SNSは掲載してから若干のタイムラグがあります。
その点、ドローンの遠隔操作の体験はリアルタイムで経験を共有することができます。
日本にいる体験を、シンガポールにいる家族や友人とインターネットを介してシェアすることができますし、シンガポールにいながらドローンを操作して自由自在に日本の景色を見ることもできます。
これは体験をリアルタイムで共有できるという”可能性”です!!
今回のイベントでそれはできることが分かりましたし、一般の人でもドローンを遠隔で操作できる事もわかりました。
今回のイベントでは多くの方が関わってくださり、色んなアイデアを出し合うという時間もすごく楽しい時間でした!
俯瞰的な視点で見ながら、ダイナミックな現地をリアルタイムで体験でき、感動を味わう。
今後のドローンを通じて体験を共有することが当たり前のような時代になればいいですね!
今回はドローンの遠隔操作イベントを開催された4名の方にお話を聞かせて頂きました!!
“人と人が繋がり、新たな価値が社会に生まれる。”
取材を通じて、そんな瞬間を疑似体験した気分を味わい、今後のドローン業界のがより楽しみに感じる時間となりました!
ドローンジョプラスでは今後もドローンに関する情報や活動をどんどん発信していきます!
今後もお見逃しなく!!
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