ドローンで動画を撮影する際には、飛行音が気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
小型で静音にこだわったドローンもありますが、動画撮影時にドローンの飛行音はどうしても入ってしまいます。
今回はそんなドローンの騒音も間接的に軽減するノイズキャンセル機能を担うドローンが、Sonyによって特許出願された記事をご紹介します。
そもそもノイズキャンセルとは何かご存じでしょうか?
読んで字のごとく、ノイズ(騒音)をキャンセル(除く・取り消す)する機能のことで、イヤホンやヘッドホンなどに搭載されています。
例えばイヤホンで音楽を聴くとき、周りの騒音を除いて音楽のみが聞こえてくるようにしてくれます。
マイクに搭載されているものもあり、自分が話している声のみを拾うことで、聞いている側には話し手の周りの騒音が聞こえないようになっています。
騒音が全く聞こえなくなるわけではありませんが、音響機器メーカーを筆頭に、近年そのノイズキャンセルの性能は日々向上しています。
今回2021年5月13日にSonyがアメリカで特許出願したものは、「ドローンを活用してノイズキャンセルを行う」技術です。
具体的には、複数のドローンがノイズキャンセルしたいエリアの周囲を囲い、騒音を取り除くという技術です。
こちらの画像を見ると分かりやすいかもしれません。
出典:https://viva-drone.com/sony-new-drone/ [©SONY]
真ん中の丸い円箇所がノイズキャンセルしたいエリアで、その周りにドローンが配置されています。
つまり、ドローン自身の騒音を自ら取り除く訳ではないということですね。
ノイズキャンセルを行うには、どのエリアを対象とするか常に認知する必要があります。
もしドローン自身の飛行位置が少しズレた場合、そのズレに合わせて修正をするため、非常に細かい制御が重要となります。
複数機体を同時に飛ばす場合、決まった動きだけであればプログラムを組んでおくことで解決できるかもしれません。
状況把握と判断と制御を複数機体で行うことは、非常に複雑だと思います。
ノイズキャンセル機能が特に目立ちそうですが、こういった細かい制御を複数ドローンに対して同時に行なう技術も非常に優れたポイントなんです。
今回の記事で思ったのは、1つの技術だけでなく2つ以上の技術をかけ合わせることが、新たなアイディアや技術を生むということです。
ドローン自身がノイズキャンセル機能を持つのかなと期待しましたが、それはもうしばらく先かもしれませんね。
こういった機能を備えたドローンが全くない訳ではありませんが、ニーズを満たすほどでは無い様子。
外部リンク:https://www.drone.jp/news/2021060715105945893.html
しかし、近年のITは目まぐるしい勢いで発達しています。
ドローン自身のノイズキャンセル機能も近い将来に実現されると思います。
技術の発展とともに、ドローン業界もさらに盛り上がっていくことは間違いないでしょう!