今回はいつも楽しく書いているような、
「私たちの未来を明るくするドローンのニュース」は
いったん脇に置きまして、
世界で起きているニュースに目を向けてみましょう!
少し前ですが、中東サウジアラビアにてこういったニュースが話題になりました。
ドローンに普段触れる機会の無い友人(情報通クン)も知っていたので、
けっこう反響が大きいのではないでしょうか…!
9月14日、サウジアラビアにある石油会社「サウジアラムコ」の石油精製施設が
ドローン攻撃を受けたという衝撃のニュースです。
世界中の石油の供給量から見ても相当量に値する被害が発生してしまい、今も混乱が続いているとのこと…。
中東エリアは今も長く戦争状態・緊張状態が続いていますから
施設が攻撃されたといったニュースは何度か耳にしていましたが、
今回のようにドローンが使われてここまで被害が出たのはかなりインパクトが大きいですよね。
危険なエリアに位置するわけですから、もちろんこういった攻撃に対する対策はすでに講じられています。
サウジアラビアは数十億ドルもの金額を費やし、国防を目的とした最新鋭の防空システムを組んでいるそうなんです。
ただ、今回のドローンによる攻撃の特徴は
低速・低高度からの攻撃
という点にあります。
レーダーによる検知やミサイルでの迎撃が難しいという、
今の技術の穴を突いた攻撃だったわけですね。
ドローンによる攻撃は、今のところ
「攻撃するためのコストは低く、防御のためには大きなコストがかかる」
と言われています。
報告されているドローンの数は十数機と言われており、一見少なく感じるかもしれませんが
レーダーをかいくぐって近づいてくるドローンは、例え数機でも十分恐ろしいですね!!
こちらは戦争のような極端なお話ではありませんが、
以前イギリスの空港の敷地内にて「ドローンが目撃された!」と騒ぎになり
一時的に空港の運行がストップされてしまうというニュースもありました。
ドローンの(悪い意味での)影響力は恐ろしいですね…。
話を戻しまして。
軍事用のドローンの中には固定翼タイプのものや、爆薬などをより積めるようにより大型の機体もあるそうです。
普段このサイトで取り上げるようなドローンは主に個人でも扱えるようなサイズのものを指すことが多いですが
もとは「無人航空機」という定義なので、今回サウジアラビアにて使われた軍事目的のドローンというのは私たちが普段想像するドローンのイメージとはかなりかけ離れたものになることでしょう。
もはや「兵器」なわけですから…。
見出し もともと軍事目的から生まれたドローン
最近ドローンを知った、もしくは目にしたという方はイメージが湧きづらいかもしれませんが
実はドローンという言葉が生まれた経緯は「軍事目的」にあるということはご存知でしょうか?
▶【まとめ】ドローンとは何か?その歴史とともに徹底解説!開発者は誰で、何のために作ったのか?
ドローンが開発された時期は、なんと第2次世界大戦中!
しかしコストや精度の問題で幸い実用には至りませんでした。
その後何十年も経過する中でテクノロジーの進化によって実現に至ったわけですね。
(余談ですが、一般に普及しているドローンが急に軍事目的やテロに使われるのでは!?と大騒ぎするのも
すこーし誤解を招く感じなので、正しく情報を取る必要がありますね!
あくまで今回のニュースは「軍事用ドローン」のお話です)
…と、思わず心の声が漏れてしまいましたが
どんな形にせよ、「ドローン」と名の付くものがこういったニュースで取り上げられてしまうのはちょっと悲しいです、、
争いが絶えない中東エリアは、「ドローン戦争」の最前線とも言われているそうです。
テクノロジーは正しく使うことで、私たちの生活に便利さと驚きをもたらして欲しい!
そう思いながら今回のニュースを紹介させて頂きました。
ドローンジョプラスは、正しくドローンを伝えてゆきますね!