在宅ワークでデリバリーをする方も増えてきたのではないでしょうか。
近くのお店の飲食店をはじめ、いつもは行かないちょっと遠くのお店の商品も注文できたりして楽しいですよね。
ただ、鮮度のいい食べ物は、現地に行ってこそ食べられるものです。
しかし、遠出がしにくいこの時期でも、もし自宅に新鮮な採れたての魚が届いたらどうでしょうか?
自宅で鮮度のいい食べ物を食べることが可能になるかもしれません。
今年に入って、NTTドコモがドローン向けの料金プランや、ドローン機体を発表したことで注目を浴びていました。
和歌山県すさみ町にて、鰹をドローンで運搬する実験が行われました。
すさみ町の特産品は「すさみケンケン鰹(かつお)」。
鰹と言ったらタタキを思い浮かべませんか?
すさみ町のケンケン鰹の食べ方は違うんです。その食べ方は、なんと「刺し身」!
獲ってすぐに活け締めし、冷水で保存することで初めて美味しい刺身が実現します。
漁師の技術の結晶と言っても過言ではないでしょう。
ただし、刺し身を美味しく食べることができる時間は限られています。
市場にスピーディーに運ばれてくる鰹だからこそ、その本領を発揮するんです。
しかし、観光客が多く来る土日は市場が休み。
どうしても、道の駅など観光スポットに新鮮な鰹を届けることが難しいのが現状です。
そんな鮮度重視の鰹において、ドローンの活用がとりあげられました。
そこに名乗りを上げた企業がソフトバンク。
ドローンの運送事業の実現化に向けて、大手の通信会社が動き始めました。
今回は、鰹の鮮度問題に着目し、ドローンの運用テストが実施されました。
舞台は、すさみ町の道の駅と見老津港。
テストの内容は、顧客がスマートフォンから鰹の料理を注文・決済し、漁港と調理師にその注文情報が行き、その料理をドローンを使用して届けるというもの。
漁港では、重さ5kgの鰹が、2.3mの大型ドローンに積まれ自動飛行を開始しました。
受け取った情報に合わせて漁港から新鮮な鰹がドローンによって届けられます。
受け取った鰹は速やかに調理され、料理が完成するとスマートフォンに料理ができあがった通知が行き、その画面をお店に見せることで料理を受け取ることができます。
実際にドローンによる魚の運送テストは成功し、動画でその様子が公開されました。
ソフトバンクが行ったこの運送テストでは、その通信網や技術がフル活用されていました。
まず、離着陸・自動運行に使用された精度測位サービス「ichimill(イチミル)」は、誤差がなんと6.5cm!
スマートフォンで使用される現在位置情報技術ですが、運送でも大いに役立ったようです。
6.5cmの誤差なら、どんなにずれても問題なく所定の位置に着くことができるでしょう。
高精度過ぎて驚きです。
また、運送中も、予定飛行ルートと現在地を常にすり合わせながら、誤差数センチの完璧な飛行を行うことができるんです。
NTTドコモ、ソフトバンクをはじめとする大手キャリアがドローン業界に参入することで、ドローン市場は大きく躍進し始めています。
ソフトバンクは、全国の社会問題解決のために、ドローン市場の発展に貢献する!と宣言しているほどです。
それほど、力を入れるべき事業がドローンということですね。
既存の大手キャリアが、新しい分野に次々に参画することで、世の中のサービスが活性化していくのは嬉しいことです。
そして、ドローンジョプラスもドローン業界を代表する大手企業と連携をとって、さらに力をつけていきたいと考えています。
世の中のドローン市場の活性化に向けて尽力していきます。