「脚」がある鳥型ドローン、「鳥」のように着地、物を掴むことも可能!!

以前の記事で、鳥のように羽ばたく鳥型ドローン「MetaBird」を紹介しました。

「MetaBird」は、自然界の動物の動きや構造から工学的なヒントを得る「バイオミメティクス」によって作られたドローン。

本物の鳥のように飛ぶ「MetaBird」の姿に驚いた方も多いはず!


・鳥型ドローンMetaBirdがついにamazonで!その性能とは?


そして、今回紹介するドローンも「バイオミメティクス」によって作られたドローン!

鳥の「羽ばたき」ではなく、「脚」に着目した面白い鳥型ドローンです。

ドローンの「脚」を鳥の脚と同じ構造とすることで、本物の鳥のように、物を掴む・運ぶ・様々な場所に止まることが可能となり、今までのドローンに比べて格段にできることが多くなります。

そんな大きな可能性を秘めた鳥型ドローンについて紹介します。

ドローンの「脚」に注目!スタンフォード大学の研究チームの挑戦

ドローンといえば、上の写真のように、ほとんどの機体は固定脚(脚が動かないもの)であったり、小さなものだと無脚(脚がないもの)であることがほとんどです。

今までのドローンの開発において、ドローンの「脚」が機体に与えるインパクトは少ないと考えられており、あまり注目されて来ませんでした。

しかし、この「脚」に着目し、先進的な研究開発を行ったのがスタンフォード大学の研究チームです。

鳥のような「脚」をもつドローンを開発し、その研究成果は学術雑誌「サイエンス・ロボティクス」にも掲載されたことで注目を集めています。

鳥の脚の動きを再現したロボット「SMAG」

ドローンの「脚」に着目したきっかけは、自然界で生き残るために進化してきた「鳥の脚」の機能性の高さにあります。
この「鳥の脚」をロボットで再現して、ドローンと組み合わせることでドローンの汎用性を高めることが可能だと考えました。

実際に都会に住んでいても、ひとたび外へ出れば、スズメやハト、カラスなど様々な鳥を見ることができますよね。鳥たちは木の枝や電線、ビルなど自然由来のもの、人工物に関わらず様々な場所に止まって羽を休めています。

一見簡単そうに見えてしまう「止まる」という動作も、ロボットで再現するのは大変だったそうです。

そして、研究を重ねてオウムやハヤブサの脚から着想を得て作られたのが「SNAG」と呼ばれる鳥の脚と同じ機能を持ったロボットです。

「SMAG」は骨となるパーツは3Dプリンターによって作成され、筋肉や鍵の部分はモーターと釣り糸を用いて作られました。
この「脚」には鳥と同じように、着地の衝撃を和らげたり、その力を物を掴む力に変換する機能を備えています。

鳥の動きをこんなに忠実に再現できることに驚きですね!
実際の動きについては下記の動画をぜひ確認してみてください。

・Stanford engineers create perching bird-like robot

鳥の「脚」でドローンの可能性が広がる! 

ドローンの稼働時間を延ばすことが可能

様々な研究によって、「鳥」の脚の動きを再現できるようになったことで、ドローンにとっての課題のひとつである「バッテリー容量」について、課題解決の突破口になる可能性があります。

一般的なドローンは、飛び立ってから着陸するまでは基本的に飛行しているか、ホバリングしています。

しかし「脚」がついたドローンであれば、様々な場所に「止まる」ことができます。

鳥のように休憩できればそれだけバッテリーを節約できるということ!

スタンフォード大の研究チームは、このメリットを活かして、ドローンを用いて、長期的に環境変化を継続して記録することができると考えています。
ソーラーパネルを搭載すれば、バッテリーが少なくなったら、太陽の当たるところに止まって、日光浴して充電するなんてこともできるかもしれませんね!

何が起こるかわからない災害救助や森林火災の監視の面でもメリットがありそうです。

「脚」は日本の環境で本領を発揮するかも

現在、日本各地でドローンによる配送事業の実証実験が進められています。

ドローンジョプラスでも、北海道上士幌町の実証実験に参加して、本格的な運用に向けて着実に準備が進められていることを見てきました。

・ドローンジョプラスが日本初のドローン個宅配送の実証実験に参加!将来の物流はどう変わる?

こうした実証実験の積み重ねが、将来的に個人向けのドローン宅配サービスに活かされることにも期待が高まりますね!

しかし、日本に多い、マンションのような集合住宅へのドローン配送を考えた場合、建物の構造が複雑で一般的なドローンが着陸するのに必要とする「平地」がある場所は制限されます。
また、実用的に考えた場合、ドローンが建物内に入るハードルが高いことや荷物の安全性の面でもベランダが荷物を運び届けるのに最適な場所となるのではないでしょうか?

そのような状況下では、鳥のように様々な場所に止まることのできるドローンはピッタリではないでしょうか。

近い将来、あなたの家に「脚」つきドローンが荷物を届けに来る日も近いかもしれませんね!

まとめ

今回は「脚」のあるドローン「SMAG」についてお伝えしました。

鳥のように着地するスローモーション映像にワクワクして何度も見返してしまいました。
これから様々な形のドローンが登場して、私たちの身近な存在となってくることが楽しみですね!

これからもドローンジョプラスではドローンに関係する記事をお伝えしていきます!

ドローンのことならドローンジョプラスへ!

参考記事

枝に止まる鳥型ドローン…ホバリングより電力節約可能に

Stanford engineers create perching bird-like robot

関連記事

・鳥型ドローンMetaBirdがついにamazonで!その性能とは?
 https://drone-girls.com/lets_drone/metabird-amazon-2/

・「蛾」と「ドローン」のサイボーク!!?その能力とは!!
 https://drone-girls.com/lets_drone/news/saibo-gu/

・鳥のように飛ぶドローン!?人気YouTuberがMetaFly(メタフライ)を飛ばしてみた!
 https://drone-girls.com/lets_drone/news/saibo-gu/

☆ドローンジョプラスへのお仕事の依頼はこちらまで☆
☆ドローンの情報やドローンジョプラスの活動をもっと知りたい方は、今すぐ登録

Translate »