みなさんついに誕生しました!
自動操縦ドローン、その名も シームレスドローン。
ドローンといえば、コントローラーを使ってドローンを操作するイメージがほとんどかと思いますが、今回ご紹介するのは自動で動くドローンです。
「ドローンを操作できないなんて面白くないじゃないか!」
というご意見もあるかもしれませんが、実はこのシームレスドローンは撮影用ではなく商業用なのです。
「自動操縦」という言葉に惹かれた記事はこちらから。
▶トンネルでも自動操縦OKのドローン開発 インフラ点検で活躍も 京都のベンチャー
京都府綾部市のベンチャー企業『アース・アナライザー』が開発したドローンで、一番の特徴は、GPSが届かないトンネルや橋桁の下でも自動操縦が可能ということです。
通常、自動操縦する場合はGPS信号で位置情報をドローンに送信して動作するのですが、トンネルの中などのGPSが届かない場合は、自動操縦が出来ません。
しかしこのシームレスドローンは、GPSがない場所でも飛行を続けることが出来ると言います。
その原理とは、GPSと同じ信号に変換する電波を発信するセンサーを設置することでした。
GPSがある場所ではGPSからの電波で、GPSがない場所ではこのセンサーに切り替えることで飛行し続けることを可能としたのでした。
ただ気になるのは、その切り替えのタイミング。
普通電波は一瞬でも切れると接続状況が不安定になるもの。
すぐに再接続を試みる仕様になっていたとしても、ドローンのような信号を送り続ける必要があるものに関しては、命取りです。
それを解決するのが、名前にもある”シームレス”がヒントとなりました。
そもそも”シームレス”とは、「継ぎ目・縫い目がない」という意味です。
つまりGPSからセンサーへの切り替え時に継ぎ目がなく、一瞬も切れることのない状態であると言えます。
スマホで言えば、Wifi使用可能スポットから使用不可スポットに動く際、一瞬電波が切れて、Youtube動画が切れてしまうことがありますよね。
このシームレスドローンはそういったことがないのです。
2020年7月20日、南丹波市の建設会社倉庫において、展示飛行を行いました。
倉庫の外からコントローラーでドローンに対し「離陸」という命令。
倉庫の外でしばらくホバリングをしたのち、ドローンは倉庫内に入ったとき、位置情報の信号をGPSからセンサーに切り替え。
倉庫内をホバリングし、倉庫外へ出るときには再度GPS信号へ切り替え、倉庫外の発着地へ着陸。
離着陸までの動きはすべて事前にプログラムされていたものであり、倉庫内の動きは倉庫外の動きとほぼ同じレベルの動きだったと言います。
展示飛行中は、開発者はさぞかし緊張したでしょうね!笑
過去にいくつか商業用ドローンについて紹介しましたが、今回も画期的なドローンですよね!
[clink url=”https://drone-girls.com/lets_drone/news/aerobo_drone/”]
[clink url=”https://drone-girls.com/lets_drone/trivia/agriculture_drone/”]
近い将来、人がいなくても勝手にドローンが飛び回っているような景色を見ることができるかもしれませんね笑
このシームレスドローンも2020年9月には福知山市の由良川にある樋門をくぐり、送水トンネル内を飛行する予定とのことです。
インフラ系で言えば、山奥の高所電波塔や電線、ケーブルといった、人が行くところでは危険な場所にも活用されそうです!
これからも商業用ドローンの活躍の場が拡がることを期待しています!